腫(は)れ臓腑(わた)る落日(らくじつ)の朱(あか) 徒爾(とじ)なる畢生(ひっせい)
捻(ねじ)れ捩(よじ)れ軋(きし)み歪(ゆが)む歪(いびつ)な演目(えんもく)
卯(う)の花(はな)を腐(くた)し怠惰(たいだ)に飢(う)え糜爛(ただ)る
蝸牛(かぎゅう)の舌(した)に咲(さ)く紫陽花(あじさい)
腫(は)れ臓腑(わた)る落日(らくじつ)の朱(あか) 徒爾(とじ)なる畢生(ひっせい)
腐乱(ふら)り腐乱(ふら)り晦冥(かいめい)の澱(おり) 腥(なまぐさ)い様相(ようそう)
鮮明(せんめい)な混濁(こんだく)が手招(てまね)く様(よう)に絡(から)み憑(つ)いた
渦巻(うずま)く喪失(そう)
腫(は)れ臓腑(わた)る落日(らくじつ)の朱(あか) 徒爾(とじ)なる畢生(ひっせい)
孵卵(ふら)り孵卵(ふら)り孵(かえ)る蛹(さなぎ) 盲目(もうもく)に翅(はね)を
縊鬼(いつき)の囀(さえずり)に結(むす)んで見開(みひら)く
掻(か)いて裂(さ)いて嘔吐(は)いて哭(な)いた
さんざめく喪(も)の黒(くろ)
腫(は)れ臓腑(わた)る落日(らくじつ)の朱(あか) 徒爾(とじ)なる畢生(ひっせい)
捻(ねじ)れ捩(よじ)れ軋(きし)み歪(ゆが)む歪(いびつ)な演目(えんもく)
舌(した)から飢(う)えから犇(ひしめ)き晒(さら)し垂(た)る辞世(じせい)
剥離(はくり)した色彩(しきさい)の終演(はじまり)を綴(と)じた憧憬(しょうけい)
褪(さ)めた夢(ゆめ)
