今日は知人の女から引っ越しを手伝って欲しいと言う事で夜中にその女を乗せてその女宅に行く事に。
引っ越しはほぼ終わってるのでそんなに長居する事はないだろうと思ってた。
自分も仕事があるので長い時間は付き合えない。
因みに彼女は俺の知人からもらった覚醒剤を持っている。
この時は何とも思ってなかった。
まぁいつもの事で内心またやるのかってくらいしか思っていない。
その女を家の前で降ろして自分は駐車場に向かった。
駐車場からその女宅までは少し距離があるので、俺が来るまでにぶちこむには十分時間がある。
車を停めてその女宅に向かってる道中ふと思った。
今頃ぶちこんでるんだろうなと。
そう思った矢先ゾクッと来た。
この感覚もう随分感じた事がない感覚。
え?何で?って感じ。
自分が歩くスピードもどんどん早くなってくる。
あ~覚醒剤やりたいって思った。
ドアを開けて部屋に入ると彼女がたった今打ったばかりかのような顔をしている。
注射器とティッシュが転がってた。
彼女の顔とその光景を見た瞬間頭からゾクゾクってなった。
これはヤバい。
覚醒剤が無性にやりたくなる。
彼女に一言、一発入れてくれと頼めば覚醒剤をやれる。
でもそんな事したら今まで積み上げて来た物がすべて吹っ飛ぶ。
明日の仕事だって間違いなく行けない。
そんな事が頭をよぎっても覚醒剤をやりたいと思う欲求が全然収まらない。
でも今回は何とか踏みとどまった。
昔の俺なら後先の事を考えても1発打ってから考えようだから間違いなく覚醒剤やってた。
そしていつものパターンで覚醒剤にはまりその後はお決まりの別荘に逆戻り。
今回の事がきっかけで覚醒剤の欲求は数日続いた。
未だに何でいきなりあんな感覚になったか分からない。
ずっと仕事だったから疲れてたのかなとも思う。
奈良拘置支所。
目の前には閉鎖してしまった奈良少年刑務所がある。
外観は工場みたいだった笑。