年の瀬も迫ったある日の晩知人宅に呼ばれた。
知人宅に行くとまだ1歳か2歳くらいの男の子が少しイビキをかいて寝ていた。
テーブルの上には覚醒剤が入ったパケ5、6袋と注射器が何本か置いてある。
すべてのパケに最低でも1グラム以上の覚醒剤が入ってるように見えた。
話を聞いてるとどうやら物が悪かったから変えてほしいと交渉している最中だった。
自分が覚醒剤をやってた時は物が良いとか悪いとかほとんど分からなかった。
理由は何でもかんでも効いてしまったから笑。
中にはホントに良くないなというものもあったけど記憶にあるのは数回くらい。
これではテスターなんてとてもじゃないけど務まらない。
だからテストする人ってすごいなと思ってた。
知人の1人が「じゃあこれ打ってみろ!」ともう1人の知人に言うと、
「いいんですか?」と言って、注射器に覚醒剤を詰め出した。
メモリで10程覚醒剤を詰めると水が入ってるコップから注射器で水を吸い上げて覚醒剤を溶かした。
この知人は1日に何回も覚醒剤を打ってて打った直後も顔が全然変わらない人。
元々覚醒剤が効きずらいのかそれとも打ちすぎで効かないのか分からないんだけど、以前本人にあんまり覚醒剤効いてないみたいだけど何でやってるの?って聞いた記憶がある。
知人の答えは目が覚めるとは言っていたけどその程度ならなぜ止めれないのかなと疑問に思う。
まして最近は昔に比べて覚醒剤の値段がびっくりする程高いのに。
覚醒剤を溶かし終わると血管に注射器を刺して覚醒剤を身体に入れる作業に入った。
この人は腕の付け根から10センチくらい下の上腕二頭筋の内側に直角に針を刺す。
血管に入って注射器の押し棒を引くと血が逆流するのが見えた。
少しずつ押し棒を押して全ての覚醒剤を身体に入れ終わるとティッシュで針を刺した所を押さえてじっとしている。
良いのか悪いのか果たしてどうなのかと思って彼の顔を注意深く見てるとロボットみたいにカチコチになり、ニヤっとして「これ良いですね」と言った瞬間ゴフッと咳き込んだ。
その後知人を連れてマンションの下に降りるとさっき寝ていた1歳か2歳くらいの男の子の母親と会った。
彼女もかなりのシャブ中だと知人から聞いていたからもう冷静な判断が出来ないんだと思う。
あんなタバコの煙がモクモクしてるとこにあんな小さい子を置いておくんだから。
ライトアップされたテレビ搭。テレビ塔の下には売人のイラン人か歩いていると言うが果たして・・・。
知人はこの精神病院に11回入院してた。11回入院してた事を知人からカミングアウトされた時は率直にすげぇと思ってしまった。
ラシックス。覚醒剤を抜くために知人は常備している。