覚醒剤を打ってもらうと一瞬で彼の顔が変わった。
ヒャッホーって感じ笑。
人間本来の表情とは全く別物。
人工的に作られた彼の顔が異様にバカっぽく見えた笑。
2カ月ぶりの覚醒剤は相当気持ちが良いんだろうと思う。
一時期俺に遠回しに売人紹介してくれと言ってきてた彼。
その時は仲間内から覚醒剤を引ける状態ではなく、誰にも頼める状態ではなかった。
今日はその解禁日?
彼のお袋さんが彼の事を心配してるのは知ってる。
彼がパクられた時何度も自宅を訪ねて今後の事について話をしてたから。
お袋さんが言うにはせめて私が死んでから覚醒剤をやって欲しいと言ってた。
どうしたら薬を止められるのか聞いてきたから、こればかりは自分で気づくしかないですよと伝えた。
彼は逮捕される前、逮捕される不安から覚醒剤をやりまくってた。
どうせ逮捕されるなら・・・って感じで。
その時お袋さんに対して聞くに耐えないくらいの暴言を3時間くらい永遠と罵ってた。
しまいにはお金を工面する為、実のお姉さんから恐喝するために娘を〇すって言って脅迫してしまう始末。
まともに自宅に行っても家に上げてもらえないって事でお姉さんの家に見張りを付けて、お姉さんが帰ってきたら自分に電話するように伝言してもらう人を金払って雇ってた。
実際水知らずの怪しい中年の太った男にいきなり声を掛けられたお姉さんはさぞかし怖かっただろうと思う。
もう1線どころか2線3線超えてる。
以前彼が姉さんは金持ちの旦那と結婚して金持ちだと言っていたのを思い出した。
お金に困れば姉さんがいると。
その時の彼の顔がヘビに見えた。
そーいえばお袋さんも彼の事をヘビみたいな奴だって言っていたなと。
姉さんは昼間から卓球ばかりやってて良い身分だって言ってた事があったけど、俺は正直昼間から卓球って全然健全じゃん!って思ってた。
高いお金使って覚醒剤買うより全然まともだと。
彼の口癖はお金がなくなったら持ってる奴からくすねりゃええと。
たしかにこれではお袋さんが言うようにヘビだなと思う。
こんな事もあって仲間内から彼に覚醒剤を渡す人がいなくなったんだけど。
待ち合わせ時間に全然来ない知人。まぁいつもの事なので気にはしない。雨上がりのラブホテル街をプラプラする事に・・・。