店をオープンしたは良いけどお客さんは誰も来なかった。

 

2日目、3日目となっても誰も来ない。

 

売人がしびれを切らして「何で誰も来ないねん!」って言うから、

 

俺が「看板も出してないから来ないんじゃないっすか?」って言ったら、

 

売人はすごい勢いで友達に頼んで作ってもらい、でっかいマリファナの絵を描いた看板2つ持ってきた。

 

看板が出来上がるまでの間、店の周辺地域に15000枚のチラシを3人でポスティングして回った。

 

このポスティング用のチラシにもマリファナの絵が大きく入ってた。

 

この時7月の終わりから8月の始め頃で1年で1番暑い時で3人とも汗びっしょりでポスティングしまくった。

 

なぜ街頭に立ってチラシを配らなかったかと言うと、受け取ってくれる人も少ないし、もし受け取ってくれても興味ない人なら捨てられてしまうからポスティングの方が効率的に良いと言う事を教えてもらってたのでポスティングしていた。

 

このポスティングの成果もあって15000枚のチラシに対して5人くらいお客さんが来てくれた。

 

たったの5人と思うかもしれないけどこの5人のお客さんが友達を誘って来てくれて、そしてまたその友達が別の友達を誘って来てくれるので芋ずる式にお客さんは増えていった。

 

マリファナの絵が入ってる看板出してたから、たまに勘違いしてマリファナ買いに来るお客さんもいた。

 

こんなマリファナの絵が入った看板堂々と出してたら警察に目を付けられるんじゃない?って言う人もいたけど警察なんかどうでも良かった。

 

そんな事よりも店を繁盛させる事の方が大事だった。

 

ハーブ屋をオープンして1ヶ月程立つとハーブの事についてだんだん分かるようになって来た。

 

まずはハーブを吸って、吐く人と吐かない人の違い。

 

ハーブを吸って吐く人は吸い始めてちょっとすると気持ち悪い程ニタ~って笑いだす。

 

そしてその後よだれを垂らしながらコックリし出す。

 

だいたいここまでで5分くらい。

 

こうなるとほぼ100パーセント吐く。

 

だから俺は袋の準備してた。

 

強いハーブと中ぐらいのハーブと弱いハーブがあって初心者には弱いハーブを勧めてた。

 

いきなり強いハーブをやるとこれもまたかなりの確率で吐いてしまう。

 

女は男よりハーブに弱いかと言うとそうでもなくて女の子でも強いハーブを普通に吸ってる子はいた。

 

要はハーブを吸う時の気持ちらしい。

 

一番やってはいけない事が覚せい剤をやった後切れ目の時にハーブをやると吐くケースが非常に高い。

 

だからシャブ中の俺は絶対にハーブを吸わなかった。

 

目の前で何回もシャブ中のやつがハーブ吸って吐いてるのを見てた。

 

当の本人はなぜ吐いてしまうのか全然分かってないからある日教えてあげた。

 

覚せい剤の切れ目でハーブ吸ってるから吐くんだよ!って。

 

おもしろいからずっとほっとこうかと思ったけどさすがにかわいそうになって教えてあげた。

 

この時扱ってたハーブが第四世代と言われてたハーブ。

 

この時うちの店に置いてあるハーブの中で最強と言われてたのがボンザイウインター。

 

吐く確率80パーセントってとこかな。

 

その後フェニックスってハーブが入って来たんだけどこれはもっとすごくて吐く確率90パーセントってとこ。

 

まぁ俺のだいたいの感覚で統計を取った訳ではなくてはっきりした数字ではないのだけれど。まぁ合法ハーブ屋オープンしてお客さんが入り始めた当初はこんな感じだったかな。

 

覚せい剤と合法ハーブ④に続く