前回書いたブログの続きなんだけど次の日その人から連絡が来た。

 

ビデオボックスに入ってたって。

 

別の知人宅にその人を連れて来てとりあえず住むとこがないみたいだからこの知人宅に居候するような形にした。

 

次の日知人宅に行くと別室で彼は寝ていた。

 

いきなりうぉ~とか言い出してもう寝言のレベルではない。

 

覚せい剤で何日も寝てなかったせいだろうと思う。

 

また次の日知人宅に行くと彼が起きてた。

 

ずっと寝てたんだからだいぶマシになってるだろうと思ってたら少しキョドってた。

 

また覚せい剤やってたのかと思いつつふと彼の頭を見るとキズだらけで血が滲んでるとこもある。

 

彼が席を外した隙に知人に彼の頭のキズの事を聞いてみた。

 

知人が言うには一心不乱に髪の毛を剃ってたらしい。

 

もう髪の毛を剃ると言うよりは頭の皮膚を削いでる感じだったと笑。

 

彼はハゲを気にしてるらしく必死に剃ってたのは知ってたけど。

 

ある日夜中にゲオに行く事になって知人と家を出ようとしたら彼もパン買いたいからと言う事で一緒に行く事になった。

 

知人宅からゲオまで近いので3人で歩いて行く事に。

 

途中信号が変わるのを待ってると彼がいきなり下を向きながらズーズーと言い出した。

 

は?って思ってると俺の目の前をパトカーが通りすぎていった。

 

こんなとこで刑務所用語を使ってくる彼に対してホントにこの人大丈夫か?と思った笑。

 

普通にパトカー来たって言えばいいのに。

 

パトカーを見てから彼はどんどんヨレていった。

 

俺と知人の後方10メートルくらい離れて付いてくる。

 

顔は真っ白で帽子をかぶってなぜか紙袋持ってうつむきながら付いてくる。

 

俺らと一緒でなければ100パーセント職質されてもおかしくない。

 

ゲオに着いたらさらにヨレてしまって落ち付きがなくなってしまった。

 

とりあえずこんなんではマズイと言う事で知人と一緒に彼を家まで送ろうとしたらパトカーが信号待ちしてた。

 

彼はだいぶうろたえてしまってる。

 

しょうがないから知人と2人で振り返ってパトカーに手を振ってみた。

 

パトカーは信号が変わるとサッと行ってしまった。

 

知人宅に着いても彼は一向に落ち付きがなかった。

 

パトカー2台見て完全にブルッちゃってる。

 

いきなり立ち上がってマンガ喫茶に行くと言うからここにいた方が良いと言っても聞く耳持たず。

 

しょうがないからマンガ喫茶まで送ると言っても大丈夫ですと言ってくる。

 

彼は荷物をまとめて外に出ようとしたので追いかけて彼に「送ってくから」って言うと、

 

「すみません、すみません、いいです」と。

 

俺が「大丈夫だから」って言うと、

 

最後はごめんなさいと言ってきた。

 

ごめんなさい?え?ちょっとどういう意味?って彼に聞こうとしたんだけど彼は転げ堕ちるくらいのスピードで階段を駆け降りて行った。

 

彼からするとこの知人宅がかなり寒く感じたんだろうと思う。

 

次の日知人が洗濯機を回すとゴロンゴロン言うから何だろうと思って洗濯機の中を見ると大人のオモチャがあった。

 

彼がビデオボックスで買った大人のオモチャだと思うんだけどまさか洗濯機の中に入れてるとは・・・。

 

こういうのって使い捨てじゃないのかと思いつつみんなでそのオモチャを見てみると、こんなに小さい穴に入るのかと思うくらい穴が小さかった笑。