逢魔が刻


日が暮れて、人通りが絶えた国道で.


涙を流す鬼に出会う.



長く美しい髪を、冷たい風に揺らす般若は


恐ろしげな顔なのに、泣いている.



透明なその涙は誰のために流すのだろう.



不遇な己のためか、愛しいあの人のためか.