夕焼け


紅く、紅く、黒い闇に吸い込まれそうな蒼い空は泣き出した.


その悲しみの熱で虚空を紅く焦がして



大切な誰かにその想いを伝えるために.


朱から蒼、そして夜の闇へと繋がるグラデーションは


まるで君の心の移ろいを僕に見せてくれているかのように.


そのまるで歓喜のような朱は、腫上がった君の心そのままに.



そこにまるで君が居るかのように、


でも、この美しい心の模様は僕に送られたものじゃあない.


僕は見届けるだけ.


あの稜線を焦がすこの美しい夕陽を.