先日、数少ない友人の一人と
仕事が終わった後に飲みに行きました.
で、そこで都市伝説なんぞを笑い飛ばしていたのですが、
(確かベッドの下の斧男の話だったと思う)
居酒屋の常連さんらしき方とお友達になりました.
その方、何度かお見かけしていて、
その怪しい風貌からかなり気にはなっていたんです.(失礼だなw)
だって、どんなに暑い日でも長袖の襟付きのシャツで、
それに必ずニットの帽子.
それもかなり分厚いヤツ.
んで、仲良くなったのを機会にぱっと聞いてしまいました.
「何でいつも長袖にニットキャップなんですか?暑くないすか?」
その方は笑いながら、
「あぁ、君ら面白そうな話してたから、思わず混ざっちゃったけど、
これもね、怖い話関係有るんだよ.聞いてみる?」
何のためらいもなく
「ハイ!是非!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・聞かなきゃ良かった・°・(ノД`)・°・.
おもむろに袖まくりをするとそこにはびっしりと握ったように手形.
それも一つ二つじゃない.
何十本という指の痕.
それも両手.
赤黒くあざになっている.
「もうね、10年近く前だけどさ、
俺も若くていろいろ廃墟探訪とかしてた時期があってさ、
そのときに面白半分で踏み込んだ廃屋から出られなくなってね.
何でか知らないけど、ドアがきしんだ音を立てて閉まったら、
後はもう開かないんだ.
まるでルートを狭められているように、
気づくと一方向にしか行けない.
それも窓はどれも割れているのに
家具が散乱してたり、
床が抜けていたりでどうにも無事に出られそうなところがない.
それで出口を探しながら歩くんだけど
ドアは3箇所くらい閉まって開かなくなるんだ.
最終的には1階のユニットバスのトイレにしか行けなくなってね.
もちろん、その先には玄関も有るんだけど、
でっかく板が打ち付けてあって、先にいけないんだ.
いっそトイレの窓から出ようと思って洋式便器の上に足をかけた瞬間に
蓋の下でコトンって響く音がしたんだ.
そのときには不思議と怖いとは思わなかったんだよね.
長時間暗闇の中に居て感覚が麻痺してたのかもしれない.
で、いったん蓋から降りてその蓋を開けてみたんだ.
そしたらね、そこに、便器の面積いっぱいに顔が有るんだよ.
女の顔でね、結構綺麗だったんだけど、
思考が停止しちゃってさ、頭の中真っ白.
その女の眼がギョロ、ギョロって左右を見渡して、
俺と眼が合った瞬間、ゲラゲラ笑い出すんだよ.
そこでさ、うわっ、やべぇって思って蓋から手を離そうとしたんだ.
そしたらさ、両手が押さえつけられたみたいに動かないんだよ.
そして眼を背けようにも首も動かない.
まるで固定されているみたいに、女の眼を見たまま動けないんだ.
で、そこまでしか覚えていないんだけど、
気づいたら病院のベッドの上でさ、
何でもパトロール中の警官が廃墟の近くに停まってる
俺の車に気づいて探しに来てくれたみたいでさ、
見つけられたとき、便器の前で座り込んで
腑抜けみたいにぼうっと中を眺めていたんだって.
結局、俺はあの廃屋の中で2日間ぼうっとしてたってことになるんだ.
体にはね、ほぼ全身に平手打ちをされたような痕と、
手足にはすごい力でつかんだような痕がいっぱいついてて、
ぜんぜん消えないんだよね.
ちなみにこっちはこんな感じだよ.」
と見せてくれたのはにっとキャップの下.
頭の右半分の髪の毛がなくて、そこがありえないくらい真っ赤でした.
「ここさ、髪生えてこないんだよ.
カツラでもすればいいんだろうけどさ、かゆくてね.」
聞けば彼は今年30歳.
でも年齢的には50代といわれても違和感がないくらい老け込んでいる(失礼2)
顔は皺が刻まれ、肌には弾力がない.
何が彼の体をそこまで蝕んでいるのかは解らないが、
彼は最後にこう忠告してくれた.
「俺がさ、反面教師って言うか、
駄目な見本になればいいなと思っていろんな人に聞かれたら
話すことにしているんだ.
だから面白半分でそういう場所に近づかないことだよ.」
う~ん、勉強になりました.
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ちなみに後日談ですが、
以前先輩に借りた数珠(猿投山行った翌日に借りたやつ)
その翌日に先輩が休みだったりして
返せなかったんですが、この話を聞いたときにも持ってました.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・が、
かえって手首からはずした瞬間にパシッて音とともに
水晶の珠が2個割れました.
んで、明日先輩と一緒に近くのお寺にもらいに行ってきます.
どーしよー.。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。