さて…最後となる三回目に登場となるのが、『九七式艦上攻撃機』…通称『九七艦攻』…のレプリカです☝️

こちらは、機体前部がAT-6テキサンで、後部がバルティBT-13の合体改造機だったと記憶しております。
九七艦攻は大柄で三人乗りなので、それを再現する為の機体延長合体改造であった訳ですね😅

前二回の零戦レプリカと九九艦爆レプリカも、そして今回の九七艦攻レプリカも、日米合作映画『トラ・トラ・トラ』の為に改造製作された訳ですが、『日米合作』と言う事で、アメリカだけでなく日本でも改造製作が行われました。
実は、私が在籍していた飛行機屋の大先輩が、この九七艦攻レプリカの改造製作に携わったとの事で、機体を延長する為に全部と後部の接合時に、胴体の中に潜り込んで溶接作業を行ったり、接合部の板金をやった等、苦労を含めて色々と面白いお話しを聞かせてもらえたものでした。

この九七艦攻レプリカは、零戦と九九艦爆のレプリカと比べると、劇中では一番『本物っぽく』見えるかな…と思います。

さてさて…三回に分けてお送りした『映画に登場する日本軍機のレプリカさん達☝️』の、日本軍機トリオでしたが、如何でしたでしょうか。
実際には、本物とは大きく異なる日本軍機レプリカですが、とは言え、実機が実際に飛び回り、編隊を組み、空戦や爆撃、雷撃を行う様は、CGの様な違和感が無く迫力満点でした。
現在では、復元されたりリバース・エンジニアリングされたフライアブルな零戦が存在し、映画『パールハーバー』等に登場していたりしますが、『トラ・トラ・トラ』の制作当時には有りませんし、数も揃えられませんし、それをごまかすCG技術も有りません。
それ故に、各機種10〜30機程改造製作された訳ですが、その熱意と、やる事のスケールの大きさには『凄い事をやったものだ』と感心してしまうものであります。
又、それ等の航空機を操ったエア・スタントパイロット達も、劇中では高い技倆を見せてくれ、迫力のシーンを表現してくれたものでした。

正直、本物と比べてかなりブサイクな日本軍機レプリカ達ですが、飛行のシーン等に間違いや嘘が有るCGなどより、やはり、実機が飛び回る迫力に勝るものは無いと思う次第でありました🫡