小説等では、著者の『自分ルール』みたいなものがあったりします。

それと同様に、私のこんな作品群でも『自分ルール』と言うか、『お約束』的な事が有ったり決めていたりします。

以前、ペケッターでやっている時に簡単ながらもご紹介した事は有ったのですが、まずは…文章が、なるべく現代風な表現や言い回しにならない様に努める事でしょうか(^_^;)

なので、モノローグの台詞では、少々苦労していたりするんですね(笑)。

それに関係する事なのですが、よく『英語は敵性語なので、戦時中は有り得ない』との、論外なお話し。

当時は、軍部…と言うか憲兵等が日本国民に対して強要をしていましたが、対照的に軍ではそんな事は有りませんでした。

特に日本海軍では、士官学校に当たる海軍兵学校では、英語は必須科目でしたので、英語を話せる士官も大勢いました。

依って、英語が出来る士官が、捕虜の尋問をしていたりしたんですね。

又、海軍では、作戦名にも『MO作戦』や『Z作戦』等、英語(英文字)を用いる事も多く、更に言うのならば、主力戦闘機の零戦でさえ、形式名は『A6M5』等の英語(英文字)と数字の組み合わせです。

これは、零戦に限った話しでは有りませんが、日本海軍機の総ての形式は、英語(英文字)と数字を組み合わせたものとなっており、垂直尾翼の所属表記も、数字の他に英語(英文字)も用いられています。

例としては、空母・赤城の所属機は『AI-☓☓☓』となり、☓の部分は数字です。

それ故に、作品内でそれ等に該当する台詞や文章に関しては、英語(英文字)を用いて表現しており、同時に、航空機関係の専門用語も同様です。

とは言え…ここが更に難しい所であります。

急降下の事を『突っ込み』や『ダイヴ』と言っていたりしましたが、エンジンはそう呼ばずに『発動機』だったり、操縦桿はスティックと呼ばずに単に『桿』と呼んだりしますが、スロットルレバーはそのまんまスロットルレバーなんですね。

因みに、ラダーペダルはフットバーで、これは構造的な事に関係しています。

次に、風防はキャノピーと呼ばずに、やはり風防で、燃料タンクもそのまんまで、割りと混在しているんですね。

そんなこんなで、色々と気を配る部分が多かったりします。

因みに、『動翼』に関しては、ほぼ日本語だった様です。


◎エルロン→補助翼

◎ラダー→方向舵

◎エレベーター→昇降舵

◎フラップ→フラップ(^_^;)…あれ?


その他には、無線機はラジオと呼んだり、無線電話、モールスも無線と呼んだりしていた様ですが、個人差も有るのでしょう。


印象深かったのが『点火栓』。

元零戦搭乗員だった先生が

『点火栓の煤が飛ぶまで、エンジンがフケないんだよなぁ〜…そんな時に限ってグラマン野郎が……』

と言われており、当時、中学生だった私には、何の事だか分かりませんでした。

で、『点火栓って何スか?』となる訳ですが、その答えは『あー、スパークプラグの事だよ』でした。

中学生の頃からモトクロスをやっていた私は、それで直ぐに理解出来ました。

『あっ! プラグの事っスか!』

レシプロエンジンなので、基本は自動車等と同じなんですね。


さて…『自分ルール』と迄は行きませんが、人物名には一定のパターンが有ります。

例としては、下記の様になります。


◎長谷川英信飛曹長→ハセガワ(模型メーカー)

◎田宮一郎一飛曹→TAMIYA(模型メーカー)

◎大滝瑛三上飛曹→オオタキ(模型メーカー)

◎青嶋貴史二飛曹→アオシマ製作所(模型メーカー)

◎米澤雄一上飛曹→ヨネザワ(玩具メーカー)


…等で、何やらツッコミを入れられそうですが、その他に幕末期の人物名を用いていたりします(笑)。

なぜそうなるのか…つまり仮名なのかは、私が実名を失念している事と、歴史小説的な内容となる場合も多々だから…との理由になります。