『先生と零戦』、『続・先生と零戦』に続いて史実を元にした作品群の始まりが、既にご紹介済みの『終戦の翼』ですが、それに続いたのが、1942年10月26日に日本海軍の機動部隊と米海軍の機動部隊が激突した南太平洋海戦を舞台にした『蒼空の翼』です。

この作品の主人公となる日高盛康大尉(後、少佐)は、千葉県茂原基地に展開する第252海戦航空隊・戦闘304飛行隊の飛行隊長であり、8月15日の終戦の日の午前に茂原基地から出撃し、部隊の邀撃戦の指揮を執った日高盛康少佐です。

その日高盛康少佐の手記に基づいて制作したのが『蒼空の翼』となります。



日高氏は、『蒼空の翼』の部隊となった南太平洋海戦時に、独自の判断で行動した事で3人に部下を失ってしまった事を、終生悔やんでおられた事が印象的でありました。
こちらは、全5話となっております。
余談ですが、南太平洋海戦は、日本海軍側では『ソロモン(沖)海戦』、米海軍側では『サンタクルーズ諸島海戦』と呼称されています。