つづき

野菜直売所から車で30分
行きたかったのは
亡くなった父(クソジジイ)の趣味の釣りの海

そこを一度見てみたかった。私はそこには行った事はなかったから

車で3〜40分。私は郊外の運転は平気
市内は人と車、信号多くて
いつ人を殺してしまうかプレッシャーで疲弊する

ついた場所


海が荒れているから釣り人は少ない

父は天気予報をチェックしまくってた



2人だけ、いた。ああ、あんな風にしてたな


父の好きだった海や自然。釣り


酒を飲みすぎなければ、まだ生きていた
好きな釣りもできていた
父は100%酒が原因の肝臓がんで亡くなった
私は子供の頃から身体に悪いから
酒を止めていた。そして怒鳴られていた

23歳の時、ネットが発達して
アル中(アルコール依存症と呼ばなければならないけど、あえてこう書く)は酒を止めると怒るものだと学んだ。酒を止める者は敵だとみなされる
本人が病識を持ち治そうと努力しないと治らない

私は心の中で父を見捨てた。
父は絶対に酒はやめない。命をかけてもやめない
思いやりをもって止めて怒鳴られるのが怖いから。バカバカしいから

それから父との関係は良くなった
やりたい事を止めると人は怒る。
この時もっときちんと認識すればよかった。私は頭が悪い


浜辺を歩く。子供の頃から海や山や川に連れていかれ、私は自然に馴染みがある。私は自然が好き

夫はそうでもないからひとりで来たかった

家出はいい機会だった


釣り人や海を眺め

クソジジイ
命を無駄にしやがって
そんなに酒が大事かよ
泣きながら毒づく。誰にも聞こえないから
泣ける。酒を止める事は私にはできなかった

酔っ払って絡む父が嫌いだった

父にとって酒は大事だった。がんになってさえ後悔はなかったと言う。でも同じくらい好きだった釣りも死んでできなくなった
自分の好きに生きたから後悔はない
幸せだったと


でもねお父さん。そばにいて苦しんで死ぬのを見るのはつらかったよ

自業自得のがんなので潔く不平を言わずに死んだ
それはいい

けど、痛くて苦しくて
母と私に当たり散らして死んでった

父の世話が生き甲斐だった母は、躁鬱が悪化した
今は元気だけど、私は母と絶縁した


ずっと来たかった。夫の運転に頼りすぎて
ひとりではどこも行きたくなかった
今回こられて良かった
夫はどこでも連れてってくれるけどこういう自然系は速攻で帰ろうとするから落ち着かない
自然が嫌いなのではなく元々落ち着きのない人。頼りになるけど疲れる時がある
夫の育ちに自然は馴染みがないから。何が完璧な子育てだ。クソババア(姑)💢完璧ってなんだ💢


ここに来て思った。
命は大切だ。検診に行こう。今年はガッツリと調べてやる❗️
海が見られる時間を伸ばしたい。
私は父のように自業自得で死にたくない
たとえ病気でもできる限りの事をして命をのばそう
せっかく生まれしまったから、楽しみたい
父は大嫌いな仕事をしつつ、趣味で人生を楽しんでいた。


病気して思った
何となくあった鬱っぽい、死んで楽になりたいという願望は本当は嘘だった。ただの逃避。甘え
私は死にたいんじゃなくて、楽しく暮らしたかっただけだった。できないからそう考えて逃げてただけ
死にたくないのが本当の自分の気持ち

がん疑惑のあと精神が少しずつ回復して
死にたくない。生きて楽しみたい
それが望みだとわかってきた

動けなくなってわかった。動ける時間には限りがある
具合が悪すぎると、何も楽しくない。あれしておけばよかった、と後悔もする余裕もなくただ苦しい。痛い
仕事や家や学校と違い、病気は逃げられない
苦しみの中、死にたいんじゃなくて、死んだら楽になれそうという願望に縋っていた

動けなくなる日を2年ほど過ごして

私はもう人のために我慢はしたくない。自分の残りの動ける時間を楽しんで生きたい。
人のために愚痴を聞き寄り添ってきたけど、夫以外逃げてった。
自分の苦しみは話したいけど、聞きたくない。私は病気の後凄まじい怒りに包まれている
誰も返してくれないなら、大事な人以外は見捨てる

動ける時間には限りがある
だから自分のために生きたい

そう思うようになってしまった


……だから夫と喧嘩ばっかりになってます

これは丈夫で健康な人とわかりあうのは無理です

夫にしたら
今までしていた我慢をしなくなった妻を突然受け入れられるはずがない。
わかってくれないから、今までの恨み辛みを話すしかなくなり止まらなくなって
怒らせすぎた。そういうことか

失敗した

夫、怒るの当たり前か

姑と違い、話せばわかってくれるタイプだから、何とかなると思う
基本いい人だから

何でも何とかなると思ってます
離婚される覚悟も持っています
ストレスで殺されるよりは、戦って負けたらその時は潔く次の人生に移ります