メキシコの刑務所で暴動が起き、少なくとも10人が亡くなりました。内訳は受刑者9人と、面会に訪れていた家族1人。報道によると、受刑者らが面会時間中に発砲したとされています。犠牲になった方々のご冥福をお祈りします。
まず素朴な疑問が浮かびます。なぜ刑務所の中に銃があるのか。
刑務所とは本来、危険を「外」から切り離すための場所のはずです。ところが今回は、家族に会いに来ただけの人が巻き込まれて命を落としました。塀は人を閉じ込めるためのもの、という前提がもう成り立っていないようにも見えます。
もちろん、銃が勝手に歩いて入るわけではありません。持ち込みを許した検査体制、それを見過ごした管理、そもそも塀の中を誰が実質的に仕切っているのか。問われるべきは、暴動を起こした個人だけでなく、そんな状況を放置してきた仕組みのほうでしょう。
事件後には「状況は制圧された」という発表がつきものですが、大事なのはその後。次の面会日に、家族が安心して門をくぐれるかどうかです。
