はい、のびのびになってるこの考察
昨日とある方に「資料集まらん！！！」とぼやいてすっきり致しました
この考察初めてから貫いているのが
「本の情報から考察を組み立てること」でして
この考察だけでも裏では約１００冊ぐらいは読んでます
この世界では曖昧な事でもあっという間に広がるので
正確なものをお届けしようと思っているのが大きな理由です
(数学の証明みたいな美しさを求めている部分もなきしにもあらず)
ですので、不確定な状態では上げないスタンスでございます
予定であと一回程更新すればこの考察は完結となります
今しばらくお待ち下さいm(__)m
これは公式なものではなく
また、激しいネタバレがあります
考察やネタバレに嫌悪感がある方はおひきとり下さい
宜しいですね？
では参ります
今回最後の一連についてです
これを見てみると「束ねし者よ」がどうかかるかで見方が変わる傾向があります
束ねし者とは人をまとめて統率する人のことです
「よ」とはそれが呼びかけの対象であることを示しています
つまり、ここに第三者が存在していることを意味しています
これが誰に当て嵌まるか？で色々と考えが浮かび上がります
「火の色の衣」が焼き払った郷里ジャコツの人々
「束ねし者」がギジリ本人としてみますと
このシーンはギジリが村をもやした所にあたるわけです
火というのは恐ろしい一面ももっており
日本列島や神々を生み出したイザナギは
火の神火迦具土を産んだ時に死んでしまいました
また、木造建築が多い日本では一度火災がおこると
全ての財産を燃やし尽くす事が多く
とても重い罪を課せられます
現在でも火災が死刑に値するのもこの為です
ギジリは村を焼く前に術を使って村人を倒すシーンがありました
仮にその時生きていたとしても
炎からは逃げることが出来ないので
燃え尽きた頃には村人の死体がごろごろ横たわっている地獄絵になっていたと思われます
こうなってしまったら遺体は焦げた焼肉のようになっていて
顔とか全く見分けがつかない事が多いです
(強いて言えば燃え残った衣服から確認はやろうと思えば出来る)
この悲惨な状況から「村人全員死亡」と思わせてしまうわけですね
なので、ギジリはこの時に「死んだ」わけで
裏側で色々とやれる事が可能です
また、前回書いた通り、火とは浄化をもたらすものでもあります
滝に打たれる禊ぎのように
火に近づけは穢れを落とすことができると考えられています
これは神社で行われている火の輪潜りに名残を見ることができます
またキーワードとなるのが「風」という単語
目に見えないものが動く様を色々と形容してきました
風も音も、目では感じることが出来ない事であります
単に上記の意味だけではなく
気持ちの意味を含む言葉です
歌舞伎の世界では大太鼓を小刻みに打ち付けて風を表すと共に
登場人物の不安や心理戦の駆け引きを表しています
蛇神の歌詞にかかれてる風をみると
最初の段落では「風は息吹」となっていますね
息吹は活力を与えるという意味です
最後の段落での風は御家復興の狼煙をあげる意味での風であるので
最初の風とは込められているものが違うわけです
これらを総じて考えますと
低俗で落ちぶれて誇りすら失った村の者への歎きを投げかけながらも
カガチジン地位復興の活力を与えたという歪んだ希望を抱いて
燃えた村を遠巻きに眺めている情景です
この心理状況はギジリ伝に書かれています
誰かが断ち切らねばならぬ――
誰かが滅せねばならぬ――
呪われた過去と未来を――
滅せねば――
少年はムラに火を放った。
とあります
ジャコツの土地自体ヤマジジンの穢れを長年溜めていた場所です
存在するだけでギジリが言う「呪い」がある場所で
容易に過去に行われていた事を思い出し
再びヤマジジンが穢れを溜める危険性もあるからです
またはジャコツの人々は誇りを失ったと考えています
変えようとする意思を無い人達と見なしたわけですね
彼らがいたら未来が変わらないということです
この「過去」と「未来」を
火の浄化をもってギジリが断ち切ったのではないのでしょうか？
･･･今回はここまで！
「ジャコツ村大火」と新聞の見だしがつきそうな気がしますね
ちなみに、この一件でミサクヤ家の今後についてを考えてみますと
火災についてはミサクヤ一家が住んでいるコノハナは
ギジリが住むジャコツとは大きな川を挟んでおり
台風並の強い風が吹かない限りは燃え移らないと考えられるので
物的な被害は無いと思います
しかし、管理した村で大規模な火事がおこるわ
死んだ村人を沢山出すわ
自分達の穢れの移す場所を失うわで
ヤマジジンの地位としてはがた落ちしたと･･･
対岸の火事とはいかないようですｗ