皆さんは写真家の荒木経惟さんをご存知だろうか?
通称”アラーキー”
電撃ネットワークのおでこに缶を貼り付ける人では
ないですよ?!(笑)

彼の妻であった陽子さんや愛猫チロを収めた写真集を
たまたま本屋さんでふらっと立ち読みしました。

その中の一枚にすごく
心を揺さぶられたのです!
 
それは何気ない一枚の白黒のスナップ写真でした。

しかし・・・。
なぜか心に込み上げて来るものがありました。

どんな写真かというと・・・。

長ソファーに横たわるアラーキーの脚元に
背中を向けて乗っかっている、ふくよかな愛猫チロと
投げ出した自分の足にやはり横からもたれ掛かるように
座っている奥様の背中が・・・。
一枚のスナップとして収められてました。

ただの日常の一コマ・・・。

最初はそう思いました。
でも何故かそのページから先に手が動かなくなりました。

いいえ。違うんです!!
この数年後に奥様は病気で亡くなられました。
写真は元気だった頃の背中だったんです。
また後を追うようにチロも旅立って逝ったそうです。
最期はがりがりにやせ細って・・・。悲しい姿で・・。

写真集の後半にそんなエピソードが記されてました。

そんなことを回想しながら、後に独りになった
カメラマンのアラーキーはこの一枚を
どんな気持ちで振り返るのかなぁ?って考えると
もう、胸がいっぱいになるのです。

 
そうですね。人生は一瞬なんです。
決して永遠ではない!

幸せな時も、一瞬にして儚く通り過ぎる・・・・幻のようなもの。
奇跡的にその一枚に収まっている構図が・・・
愛おしく、悲しく。見えてくるんです。

後になって、思い返すと
かけがいの無い幸せの一瞬を記録していたように思います。
その瞬間、瞬間は二度と戻らないから・・・。どんなに願っても・・・。
そんなスナップでした。

しっかりと、今の『当たり前?』と思っている光景を
『幸せの瞬間』の光景としてかみしめて生きてゆきたいと
そんな風に感じた作品でした。

とてもいい写真集です!