住んでいるところの近くには
市が運営している図書館とは別の
図書室があります。

先日訪れたら「ご自由にお持ち帰り
ください」と書かれた箱の中に
十数冊の本。
見れば懐かしい本があり
思わず手に取りました。



『コタンの口笛』

石森延男

講談社


私が小学4年生だったとき

「あなたは本が好きだから」と

担任の先生が本をくださいました。

(男言葉で話す怖い女性の先生でしたえーん


それは

『コタンの口笛』という本。

コタンとはアイヌの集落のことで

これはアイヌの姉と弟の物語です。


その本は写真とは別の装丁でした。

いただいた時すでにページは茶色くなり

背表紙は破れていたように思います。


おそらく先生が子どもの頃に読まれ

大事にされていた本だったのでしょう。


子どものときは本棚にある

たいして多くもない本を

繰り返して読んでいて

この本も何度か読みました。


私はこの本を通じて

日本にはアイヌという人々がいるということ

そして世の中には「差別」というものが

存在しているらしいということを

知りました。


残念ながら今はもうその本は手元に

ありませんが、こうしてめぐり会ったので

また読んでみたいと思います。