小さいけど存在感のある色の花





本屋という仕事

三砂義明 編

世界思想社

2022年6月20日発行



編者の三砂義明さんは梅田蔦屋書店の

人文コンシェルジュで、ウェブメディア

「本が好き。」などで読書エッセイも

連載されている方。


本屋「Title」の辻山良雄さん、いつか

行ってみたい「橙書店」の田尻久子さん

他にも丸善博多店の徳永圭子さん

「誠光社」の堀部篤史さんなど

18人の書店員が、本や本屋に関する

様々なことを語っています。


本屋としての仕事だけでなく

ちょっとわかりにくい出版流通の話や

江戸時代から続く永田文昌堂による

『かつての本屋は、印刷、出版、販売を

かねていた」話なども書かれていて

興味深く読みました。

今、独立系書店といわれる本屋で

本を出版しているのは

目新しいことではなかったのですね。


それぞれの本屋に作られた本棚の

写真もじっくり拝見ニコニコ


『本はどこでも買えるから、置き方や

出会い方に物語があるのがいい。

本屋はそれを作る仕事ですね』


『笑い声が聞こえたからつられて笑う、

誰かの怒りに焚きつけられて自分も

怒るように、いつのまにか感情まで

外から与えられたものになるのは

恐ろしい。そういった声のボリュームを

できるだけ小さく絞って、すこしでも

お客様にとって大切だと思える本を手に

できる環境を作れたらと思い続けている』


私が本屋に行きたくなるのは

本を眺めたいだけでなく

その本屋が大事にしている世界観や

雰囲気を味わいたいという理由も

あるのだと改めて思いました。


お気に入りの本屋には

好きな本も新しい発見も

ギュッと詰まっています。


気がつけば本棚はいっぱい…


コロナ前は、ほとんど本なんて

買わないで図書室で借りていたのに

いつの間にこんな

増えてしまったのかな驚き