「他の国のことばではそのニュアンスを
うまく表現できない『翻訳できない
ことば』たち。言うに言われぬ感情も、
外国語の力を借りれば伝えられるかも
しれません」
面白い本でした。
読んでいるうちにどんどん楽しく
なってきます。
コンムオーベレ(イタリア語)🇮🇹
涙ぐむような物語にふれたとき
感動して、胸が熱くなる
イタリアって感じがしませんか?
クスッと笑ってしまうのが
キリグ(タガログ語)
おなかの中に蝶が舞っている気分。
たいてい、ロマンチックなことや
すてきなことが起きたときに感じる
楽しいのは
ピサンザプラ(マレー語)
バナナを食べるときの所要時間ですって。
一般的にはだいたい2分ぐらいだとか(笑)
フィンランドには、トナカイが休憩
なしで、疲れず移動できる距離を表した
言葉があります。
哲学的なのは
カルパ(サンスクリット語)
宇宙的なスケールで、時が過ぎていくこと
どういうときに使うのでしょう?
フォレルスケット(ノルウェー語)🇳🇴
語れないほど幸福な恋におちている
イラストも可愛らしい
もちろん日本の言葉も紹介されてます。
私が好きな言葉もあったので、世界に
広まったら嬉しいかも😊
わかるわかると思える言葉から
不思議な言葉まで載っていて、
飽きないです。
中には先住民の言葉もあって、
どうやって著者はこの言葉を知ったの
だろうと思わずにはいられません。
「翻訳できない」というのは「りんご=
apple」のように1語対1語で英語に
翻訳できないという意味。
訳は著者の感性を通して
表現されているので、頭で考えると
いうより心で感じる詩集のよう。
「この本が、読者のみなさんにとって
忘れかけていたなにかを思いだすもので
あったり、または今まではっきりと表現
したことのなかった考えや感情に言葉を
あたえるものであればと願っています」
静かな雨音を聞きながら、休日に
リラックスして読むにはぴったりの
本でした😊