ついこの間まで、早く大人になりたいと思っていたのに、

今になると学生であり続けたいと思う。

 

社会人まであと一年を迎えた今、

将来への不安が募ることが多い。

 

なんでだろうかと考えた。

 

私はずっと、親の意見に従ってきた。

 

周りからの評判を気にする親のために、言われるがまま進んできた感じは少なからずある。

だけど、その自覚は正直なくて、親が言うと、なんとなくそんな気がしていた。

 

 

「小さい子好きだし、保育士とかいいんじゃない?」

そう言われて保育系の学科に進んだし、

短大という肩書きを気にする親に編入することを伝えると

「編入したら学歴変わるしいいと思う。小学校の先生も向いてるかもよ」って言われて

それもそんな気がしていた。

 

無理だと分かっていても、名前の通った大学を受けた。

結果はもちろん不合格だったけど、

「〇〇大学受けれる実力があるんだね」

という印象は周りから得ることができる。

 

 

就職活動をしている今、まだ親の名誉を気にしている部分がある。

「いいところに就職できるんやろな?」

 

………。

 

いいところとは。

企業を調べるなかで、大企業が良いとは必ずしも言えない。

 

私は接客が好きであることに気づいて、

「アパレルとか接客とかもしたいなーって思ってる」

って言ってみた。

 

 

「まあ接客は今じゃなくてもできるからなあ」

 

否定こそしないものの、その意味は私にはすぐに分かった。

 

親の中で、接客業はアルバイトでも務まる仕事であるという認識で、

きっとOLになって欲しいのだろうと思った。

 

もちろん大企業に就職をすることは素敵なことだし、

狭き門をくぐる人は尊敬できる。

 

でも、これでは大学受験と同じことが起こっているような気がする。

 

自分のやりたいことを、

もっと素直に聞いてほしい。