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自分の性分にはつくづく呆れる。

 

なんでこういっつも面倒なストレスや出費を自ら抱えてしまうのか。

 

というか、もう自分で何かを立ち上げて、自分が中心になって色んなことをする大変さはイヤと言うほど味わってきたはずなのに。

 

だから、せめて老後の趣味は、誰かが先に形にしてあるものに参加して、自分はその気楽さと恩恵だけを甘受しようと思っていたのに。

 

なんで?

 

いつの間に?

 

自分がメインで活動することになってんの?

 

YouTubeはまだいいよ。

 

だって一人でやれるもんな。

 

視聴者が聴いてくれるとか、登録者が増えるとかは、結果であって、それをやること自体には誰かの助けは必要ない。

 

だから、自分がやりたきゃやりゃあいいし、やめたくなったらやめりゃあいい。

 

誰にも申し訳なさは感じなくていいし、なにもかもが自由だ。

 

それは、絵を描くこともボカロで曲を作ることも同じ。

 

ひとりで出来るからこそ、誰にも気を遣ったり、人間関係で悩んだりしない。

 

どこまでも自分だけの世界。

 

だけど、舞台や映画はなかなかそうもいかない。

 

確かに一人芝居やYoutubeで一人でアニメや映画を作るのもありだけど、やっぱり舞台や映画って表に出る役者もそうだけど、裏方の協力も必要不可欠なんだよなぁ・・・凝視

 

一人でできることに限界を感じてしまうんだよ。

 

特に、私は脚本も自分で書くので、自分の実現させたい世界観を、その状況に合わせて作るとどうしても自分の思い描くものが作れずに、その完成度の低さを嘆く。

 

要は妥協しないとならなくなるし、前回、上演した芝居も、結局、裏方がぶっつけ本番だったせいもあって、ぜんぜん出来は良くなかった(役者は素晴らしかったけど)。

 

一人だったら、仕上がりが気に入らなければ「なかったこと」にすればいいだけだが、自分以外の誰かが関わるとそういうわけにはいかない。

 

でも、自分の理想を実現させようとしたら、そりゃもう、すべてがプロレベルのものを揃えないとならないのは理解してるから、さすがにそんな無謀なことができるわけもなく、それも自分の「完璧主義」という性分を呪う一因だ。

 

どうしても「失敗してもいいや」や「6割くらい出来たらOK」って思えない自分がいる。

 

陶芸家がちょっとでも気に入らなかったら叩き割る心理なんだよなぁ。

 

プロでもないし、そんな知識もスキルもないのに、なぜか仕上がりをイメージする水準が高いんだ。

 

想像力が働きすぎるのも問題。

 

脚本書いてる時点で、もう脳内に映像が浮かんでるんだよな。

 

だから、余計にその脳内イメージと現実を擦り合わせしたくなっちゃう。

 

そんなの無理だって分かってるのに。

 

自分が先陣斬ってやるってことは、自分がなにもかもを背負って、自分が成功に導くことだと思っていて、人も金もモノもすべて自分が揃えて、労働力も時間も自分が一番費やして、不利益はすべて自分が被る。

 

そういうもんだと思ってしまってる。

 

そもそも「団体行動が苦手なやつ」が、「協調性がないやつ」が、誰かの上に立って何かをやるってことは、あまり向いてないんじゃないかと思っている。

 

そこにはワンマンな指導者しかいないからだ。

 

そういうトップを何人も見てきた。

 

圧倒的なカリスマはあっても、多くは独裁者で、トップダウン。

 

頼りになる反面、下は息が詰まる。

 

私も本来はそういうタイプ。

 

自分の思い描くレベルが高すぎて、それを周りに押し付けて、「こうあるべき」と周りを自分の手足のように思い通りに動かしたがる。

 

でも、それじゃいけないって頭では分かってて、そしてそれで苦労してるリーダーを何人も見てきたからこそ、反面教師で学ばないとならないと思ってきた。

 

そして、もうそんな役割に疲れたから、先述したように、次に誰かと何かをやるなら、慎ましく控えめに、大人しく上に従い、自分は「参加させてもらってる」という立ち位置を貫きたかった。

 

なのに・・・。

 

なぜ、こうなってるんだ?

 

どこで間違えたんだろう。

 

一度走り出したものは、自分で勝手に撤回できない。

 

なぜなら、私の自己満足に周りを引きずり込んでるから。

 

たかだか趣味なのに、金は膨大(酷いと旗揚げ公演までに数十万円単位)にかかるわ、人を集めるために四苦八苦してて、そして会場が無事に抑えられるか今はハラハラしてる。

 

役者が足りず、ツテに頭を下げて、それでもまだ足りない。

 

殺陣もできないから、自分で習いに行くしかない。

 

なんなんだよ・・・。

 

なんでこんな風になっちゃうんだ?

 

後悔してるんじゃない。

 

自分の不相応なことを棚に上げて、なんでもかんでもやりたがる、この性分に嫌気がさしてるだけだ。

 

アマチュアであっても、自分なんかより人脈も広くて、歴史があって、人気がある劇団もたくさんあるし、役者を募集すればすぐにわんさか応募があるような劇団もある。

 

自分なんかが今更新しく始めたって、どこに需要があるのか。

 

それでも、やらずにはおれない自分のバカさに落ち込んでる。

 

誰かがやってる劇団に、何の心配も責任も金銭負担もなく、ただ何も考えず気楽に参加したかっただけなのに。

 

あああああああああ!もう!!

 

自分の思い通りに事が運ばないことが、どうにももどかしい。

 

こんなだから、全部放り出して、最初っからなかったことにして、また元の穏やかな毎日に戻りたいって思っちゃうんだ!

 

・・・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・

 

でもな

 

自分で書いた脚本が、素晴らしく気に入って、どうしてもどうしても、これを舞台でやりたい!どうしてもどうしても、誰かに見て欲しい!

 

そう思ったら矢も楯もたまらず、血が騒ぐんだ。

 

本当に・・・

 

因果な性質(サガ)だよ。

 

 

 

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