本日は以前から記事にしていた NCNP病院 の初診へ行ってきた。

 

結論から話すと、”コンパッション・フォーカスト・セラピー” の臨床試験を受けることになった。

 

認知行動療法の一種だそうで、研究段階で保険がきかないらしいのだが、試験なので費用は心配しなくていいらしい。

 

パニック症から離人症を併発してる可能性もあるが、そもそも論として、私は幼少期から離人しやすい性質を鑑みると、アイデンティティの確立が不安定なようだ。

 

アイデンティティというのは、『私は〇〇である』という自己自認で、自分(あるいは他者)からみた自分をどう捉えているか、という認識のこと。

 

私は人間である

 

私は男(女)である

 

私は息子(娘)である

 

私は父(母)である

 

私は会社員(職業)である

 

私は少年(~高齢者)である

 

これらがアイデンティティというやつ。

 

この辺がしっかり確立できてないのと、あとは自己受容が足りないようだ。

 

”今のありのままの自分でいい” と思っていなくて、常に自分を認めてないから、それを受け入れられなくて辛い、と。

 

”コンパッション・フォーカスト・セラピー” は「自分を認めてあげましょう(慈悲とか慈愛)」&「今この瞬間」的なアプローチらしい。

 

それを聞いただけで、自分には難しい(だけどかなり効果は見込めそう)な治療になる予感。

 

こんな矛盾してる出来損ないの自分を受け入れられたら苦労せんし。

 

この治療は「生老病死」にも効くらしくて、まさにパニック症でそれらを恐れ受け入れられない苦しみにもぴったりだ。

 

とにかく、来年から治療に参加することにしたのだが、くじ引きで2グループに分けられるらしく、Aだとすぐに治療開始するけど、BだとAが終わってからの治療になる。

 

セッションが12~15回で週1回4カ月くらいかかるので、Bだと治療はだいたい4ヵ月後。

 

もし、4カ月先の治療になったとき、それまで耐えられなかったら、他の病院で他の治療を受けてもいいと言われた。

 

ただし、研究のための治療だから、効果を測定する必要性があって、服薬やカウンセリングはいいけど、認知行動療法(暴露療法含む)や森田療法などはダメという条件はつくのだとか。

 

とりあえず、事前説明が年明けの1月後半くらいにあるらしいので、まずはそれをきく。

 

今日、新しく主治医になってくれた先生は、非常に穏やかで優しくて、すごく話しやすい先生だった。

 

好印象だし信頼できそう。

 

やっぱり研究機関だし、かつ予約してたのもあるけど、一般的な精神科の医師よりカウンセラーに近いイメージで、診察も30分ぐらい時間をかけて、いろいろ話を聞きだしてくれた。

 

パニック症の治療自体には、やはり暴露療法の提案になるらしくて、”コンパッション・フォーカスト・セラピー” と並行することはできないから、”コンパッション・フォーカスト・セラピー” が終わってからやるかどうかを改めて検討することになりそう。

 

さすがに今日は、離人感についていろいろ訊かれたり、自分のアイデンティティについて伝えたりしたので、普段は目を逸らしてる領域なのもあって、だいぶ疲れた。

 

私は自分を ”〇〇だ” とは感じているけど、その証を持ってない。

 

誰にもそれを証明できない。

 

だから自分の中でもそれを信じてない自分が常にいる。

 

そして、それを突き詰めて考えると混乱して本当は自分が何なのかがわからなくなる。

 

私と同じような人はいて、だけどその人たちは ”自分が〇〇であること” を受け入れて、さらにそのことを喜びと感じたり、誇りに思ったりしている。

 

穏やかで、楽しそうで、満足そう。

 

私にはできない。

 

苦痛でしかない。

 

なんで自分は完璧になれないのか。

 

なんで他の人はそんな風にいられるんだろう。

 

私には分からない。

 

だから、辛くて苦しくて。

 

”百鬼は百鬼のままでいいんだ” ではなくて ”百鬼は誰が何と言おうが〇〇だ” と言って欲しい自分がいる。

 

でもやっぱり〇〇だという証がない。

 

ぐるぐるぐるぐるぐるぐる……

 

いつまでも抜け出せない。

 

自分ってなんなん?

 

この体(顔)って、誰なん?

 

この意識って、誰なん?

 

・・・・・・・・

 

関係ないけど、病院通いは好きだ。

 

大きい病院だけあって、院内カフェがあって、それだけで通院の楽しみが増える。

 

今日は知らなかったので利用しなかったが、次はカフェでお茶しようキラキラ

 

あと、神経も扱ってる病院だから、車いすの人が多かった。

 

50~60代くらいのお母さんが20代~30代くらいの娘さんや息子さんの車いすを押してたり、電動車いすで自走してる患者さんがいたり、もっと重症だとストレッチャーみたいなベッドで車から院内に移動させてる家族もいた。

 

駐車場も入口に近いところはほぼ優先マークだらけ。

 

みんな、大変そう。

 

”自分だけが辛いんじゃない” と思う反面、”自分が辛くなければいいんだ” とも思う。

 

ブログ書きながら、ふと視線を感じて横みると、ジー――ッと凜お嬢様が静かにこちらの様子を伺っておられる。

 

 
そんな顔してみなくても大丈夫だよ。
 
もうちょっとしたら、また前よりずっと元気になるから にっこり
 

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