0830 / その② / 後編 | 潤いと和み。

潤いと和み。

世界中に巻き起こしてる5人が大好き♥
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末っ子ふたりの妄想bl書いてます。
J×Nオンリーです(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜

大丈夫な方のみ、お進みください♡




妄想blです。













お嫌いな方はスルーで。















「ただいまー!ごめーん!!」

いつもだったら玄関まで出迎えるんだけど。
今日の俺は、ちょっとだけオコだ。

だって。

俺、結構待ってたよ?
自分で自分の誕生日の準備も、したよ?

そんな事を考えつつ、キッチンのカウンターで座った状態でかずさんを出迎えた。

「ありゃ...もう飲み始めてた?ごめんね。」

「待ってた。けど、腹減っちゃったんだもん。」

言い方が何だか子供っぽくなった気がして、恥ずかしさからもう一口ビールを流し込む。

「うん、ごめんね。着替えてくるから、冷蔵庫のシャンパン出しといて。」

それだけ言い残して、かずさんは寝室に着替えに行った。

言われたとおり、冷蔵庫からシャンパンを取り出し、たぶんこれで合ってるだろうグラスも一緒にダイニングに並べる。

「お待たせ。じゃあ、乾杯しよっか。」

部屋着に着替えたかずさんがテーブルの上のシャンパンを手に取り、グラスに注ぐ。
小さな泡が立つグラスをカチンと鳴らして。

「潤、誕生日おめでとう。」

いつもの笑顔でそう言ってくれた。


テーブルに並ぶ料理を摘みつつ、シャンパンはもう既に二本目が空きそうだ。

ちょっと、軽く酔いを感じつつ。
俺より酒に弱いかずさんは、けっこう酔っ払ってるみたいだ。
いつも以上にふにゃふにゃと笑い、語尾が伸びて甘えるみたいな喋り方。

こうなったかずさんは。


...可愛い。

見てるだけで、ちょっと楽しい。


「じゅんー。」

「なに?」

「いくつになったの?」

首を傾げて聞いてくるこの人の真意が読めないけど、俺はそれを答えたくなかった。

「...言わねぇよ。」

縮まらない年の差を感じたくなかったのかもしれない。
まぁ、よくよく考えれば、言わないって反抗する事が既に子供っぽいんだけど。
まぁ、俺も酔ってたんだ。

「ふふ。じゅんは変わらないね。」

「褒めてるの?」

「褒めてるよ。最初に見たのってまだ18歳とかくらいだったけど。
変わらないよ、じゅんは。」

「...あんまり嬉しくない。かずさんは結構変わったよね。」

「そう?おっさんになった?笑」

違う。
そうじゃない。


「毎日飽きないよ。好きだなぁって気持ちが、更新されていくもん。」

最初はもっとクールなのかと思った。
でも、一歩踏み込んだかずさんの内は、その熱量にビックリする。
素直だったり素直じゃなかったり。
俺を追い詰めてみたり、かと思えば俺の欲を全部受け止めてくれたり。
真逆のモノが混在してたのに、一緒にいる時間が長くなるほどにその印象はどんどん変わる。


「ちょっと待ってて。プレゼントあるんだー。」

そう言ったかずさんは、寝室から持ってきた小さな箱をテーブルの上に置いた。

「じゅん、誕生日おめでとう。
出会ってくれたありがとう。」

そう言いながら笑うかずさんは、最高に綺麗だった。

そっと箱を開けてみると、中には黄緑色の小さな石が付いたタイピンともうひとつ、同じ種類と思われる石にチェーンが付いたものが入っていた。

「かずさん、これ...ひとつはネクタイピンだよね?もう一個は何?ピアス?」

「うん、ネクタイピンは仕事の時に使えるから。クールビスでジャケット着ない時でも、打ち合わせとかのシーンで相手に失礼にならない様にね。」

まぁ、確かにもうしばらくはジャケット無しの期間はある。

「もう一個は?」

「これはね、タイタツク。タイピンよりも、フォーマルなシーンで使うものだよ。」

へぇ...。
知らなかった。

「この石は何?」

「ペリドット。じゅんの誕生石だよ。」

「こんな綺麗な石が俺の誕生石なんだ。」

「じゅんに似合うと思って。どうかな?」

「うん、すごくオシャレだね。ありがとう。」

箱から取り出して手のひらに乗せれば、石の光り方がまた違って見えるような気がする。
こんなに鮮やかな石なら、シックな色のネクタイに付けてみたくなる。


「あー...じゅんも、こんなオシャレアイテムが似合う大人の男になったんだなー!」


「ほんと?似合う?」

かずさんのその言葉が、嬉しい。
大人の男だって認めてもらえたみたいで、嬉しかった。


もう間もなく、日付が変わろうとしてる。
俺の誕生日もおしまい。

だけど、かずさんと過ごす日々はまだまだ続いていくんだ。

「かずさん、ベッド行こうか?」

「ん?ふふ。いいよ」


充分過ぎるくらいアルコールが回ったかずさんが笑うと、何だか誘われてるような気になる。

かずさん、明日は何時に出るんだろうか。
聞くの忘れた。
俺は、実は有給を取ってある。

かずさんの目を盗んで、こっそりとスマホで調べたこのプレゼントの意味。
そうゆうとこ、ホントこの人可愛いんだ。


もうすぐ俺の誕生日は終わってしまうけど、どれくらい大人の男になったのかは
これからベッドの中でその身体に教えてあげる。

箱に仕舞ったプレゼント。
そのプレゼントの意味も一緒に。



おしまい♡







昨夜、寝落ちしちゃって💦
朝のアップに間に合わなかったー!!
ごめーん!!