妄想blです。
お嫌いな方はスルーで。
潤は桃を食べたいって言った。
なのに、食われたのはオレで。
オレは、桃じゃない。
だけど、気持ちよくなっちゃったのは事実で、それがまた恥ずかしくて。
それなのに、潤は鼻歌混じりに甲斐甲斐しく俺の後始末をしてくれてる。
・・・ご機嫌ですね。
体を綺麗にしてくれて、脱ぎ散らかした部屋着は洗濯機に、代わりの別の部屋着を着せてくれて、ニコニコしながらおでこにちゅってキスしてくる。
・・・ご機嫌ですよね。
恥ずかしさから何も言えずにいるオレに、両手を合わせてにっこりと
「ごちそうさまでした♡」
そう、甘く言った。
その甘さが余計に恥ずかしくて、つい憎まれ口が突いて出る。
「オレ、桃じゃない。」
「そんな事ないよー、かずのお尻は白桃レベルだから。」
いよいよ意味のわからん理屈を言い出した。
いつもこうだ。
潤の理屈に結局振り回されて、貪られる。
思わずため息が零れた。
「もう!そんな顔しないでよ。種類は違うけど、お互い美味しかったって事でよくない?」
「美味しかったけど!こんな真昼間から、しかもソファでとか!
ケダモノか!!」
「ふふ。ペットだから、いいでしょ?
それに、今日俺誕生日だし!」
「は?マジで?」
「うん、マジで。だから、誕生日に免じて機嫌治して?」
今日が潤の誕生日だったなんて。
知らなかった事に自分でもビックリした。
一緒に住み始めて結構経つのに。
出会いが特殊だったから、そんなパーソナルな部分に思い至らなかったんだ。
「じゃあ、誕生日プレゼント用意しなきゃね。」
「んー?もうさっき頂いたので充分だよ?」
そんな肉食系ペットには、アレをプレゼントするのがいいかもしれないな。
「潤には、首輪と手錠を買ってあげる。
今よりもっと、お利口さんなペットになるようにね。」
飼い主サマの都合関係なく襲いかかるペットには、ピッタリのプレゼントだろ?
そう思ったのに、オレの言葉に、潤がニヤっと笑った。
「首輪と手錠かぁ・・・。
いいね!
これからは毎回かずの騎乗位でエッチ出来るって事だね♡」
さっきよりも更に上機嫌になった潤に、
オレは
色々チョイスを間違えたのかもしれないって思った。
だけど、手の中のスマホで何か変なサイトを見てる潤には、
もうオレの後悔は伝わらない気がした。