カイト。 | 潤いと和み。

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世界中に巻き起こしてる5人が大好き♥
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末っ子ふたりの妄想bl書いてます。
J×Nオンリーです(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜

大丈夫な方のみ、お進みください♡






やってきましたカイト祭りヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪


妄想blです。




お嫌いな方はスルーで。






『 懐かしいもん出てきた。』


そんな言葉が添えられた
翔さんからのメールを開けば
その言葉どおり懐かしい画像がいくつも並んでた。

「かずも一緒に見る?」

ソファで長くなってスマホを弄ってるかずに声を掛け、でも返事は聞かずに
その足元のラグに腰を下ろす。

「なに?写真?」

俺の右の肩に軽く顎を乗せ、手の中のスマホを覗き込んできたかずからは
風呂上がりの柔らかい匂いがする。


まだ幼さとあどけなさが残りつつも
ちょっと斜に構えたようなイキがった表情を作って並んでる俺たち。


デビューして間もない、若い俺ら。


この頃は、今の自分なんて
想像もしていなかった。
いや、出来なかった。

そんな懐かしい思い出に浸りながら
ふと、かずはどうだったんだろう、なんて思った。

「かずはこの頃、どんな未来を想像してた?」

「えー?覚えてない、なぁ。」

まるで自分のスマホを弄るみたいに
伸ばした指先で画面をなぞっては
次々に画像を流していく。

その画像の中、
俺とのツーショットが1枚。

ピタリと、指が止まる。

俺もかずも、
どっちも生意気そうな顔してる。


「ねぇ、かず。この頃はどんな夢を描いてたの?」

「んー・・・。忙しくて、夢を描く暇も無かったかも。」


あの頃の事を思い出して、その忙しさも同時に思い出して。
かずの言葉に、確かにって笑った。

今だってそれなりに忙しいけど、あの頃のそれはある意味特別で
上手く思い描けない未来を捕まえる為に、必死だったんだ。

それでも、俺は
前を見ていた。
今よりもっと、と
前を見ていた。


あの頃憧れていた未来は
今とは少し違うけど

それでも
あの頃は想像も出来なかった
大事な人が隣に居てくれる今が
すごく幸せで。
その人にも、同じように幸せでいてほしいと願う。

「ねぇ、かず。今ならどんな夢を描く?」


「今?そうだなぁ・・・。」

しばらく考えて、かずの唇が
俺の頬にちゅっと触れて。

「今のまま、かな。」

少しテレたような声でそう答えてくれた。


君が描く未来が、明るいものであるように。
幸せなものであるように。

あの頃の俺たちには想像も出来なかった今があるように
かずがそう望むのであれば
それを叶えたいと思う。

一瞬だけ頬に触れた柔らかな感触。

このまま続く「今」を望むかずに
お返しとばかりに今度は俺が
かずの頬に口付ける。

このまま、ずっと。

きっと叶う「今」を信じて。

俺の、かずの思いを信じて。



そんな気持ちを込めて。





おしまい♡