初めての・・・。6 LAST~花火。続編~ | 潤いと和み。

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末っ子ふたりの妄想bl書いてます。
J×Nオンリーです(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜

大丈夫な方のみ、お進みください♡



妄想blです。








お嫌いな方はスルーで。









かずに言われた言葉が頭の中をグルグルする。

確かに、そうだ。

かずと、俺と。
姉ちゃんからバレンタインの日にチョコ貰った。

忘れてたわけじゃないんだ。
ただ、毎年の事で、俺にとってはいつもと同じって感覚で。
貰ったんだけど、貰った感覚がなくて。


「あ・・・そうゆう・・・こと?」

「思い出した?」

「うん・・・。
でも!!かずも言葉足んない!!
アレじゃそこまでの事、わかんねぇもん!!」


そうだよ!
姉ちゃんへのお返しって最初にあれば、こんな変な誤解っていうか、喧嘩しなくて済んだのに!


「まぁ・・・確かにそれは、オレも悪かったかも。
でも、だからって無視するのは違くない?!」

「だって、ムカついた!」

「ムカついたなら、ちゃんとそう言えばいいじゃん!
オレが言いたいのは、ソレ!!」

「だって、ぜってぇ喧嘩になるじゃん・・・。」


かずとはいつも笑ってたい。
こんなちっちゃな事で、喧嘩したくない。


「オレ、潤くんとはそうゆうのもちゃんと言い合えるようになりたい。
 気を使うのも大事だけど、言いたいことちゃんと言える関係の方が、もっと大事だと思う。」


かずの言葉は、俺の頭を殴るみたいな衝撃だった。


「喧嘩になるの、嫌じゃん。」

「言いたいこと我慢する方が、オレは嫌だ。
喧嘩になっても、潤くんはちゃんと話せばわかってくれる。
だから、無視されたのが一番ムカついた。」

「そっかぁ・・・。」


そっか。
そっかぁ・・・。


かずにとっての俺は、そうゆう人間なんだって、客観的に自分を見せられた気がした。


「オレも言葉が足りなかったの、悪かったと思う。
でも、こうゆう・・・何で言うか・・・
本音をぶつける時ってさ、
ちゃんと顔見て話したい。
言葉の温度を知りたい。

そうじゃないと・・・
ちゃんと伝わらない気がする。」


かずの言葉が胸に刺さる。
確かにそうだ。
今、かずの言葉には温度がある。
だから伝わる。
温度がわかるからこそ、伝わる。


「かずの言う通りかもしれない。
もし喧嘩になっても、ちゃんと気持ちがわかればすぐに仲直りも出来そうだもんな。」


さっきまでのイライラした気持ちは
正直もう無い。
俺の勘違いと、かずの言葉足らず。
どっちも悪いんだ。


「潤くん、頑固だけど。
頑固だけど、わからず屋じゃないから。」


そう言ってかずが笑う。


「初めて、喧嘩したなぁ・・・。」

「そうだね。でも、時々はいいんじゃない?」

「ちゃんと仲直りすれば、いいよな?」

「うん。きっとさ、仲直りするトコまでが喧嘩なんだよ。」


それって、絶対仲直り出来るって信じてるって事だよな?
それって、それだけ俺らの関係を信じてるって事だよな。


「かず・・・ごめんね。そんでもって、やっぱすんげぇ好きだわ。」

「オレも言葉足らずでごめんね。」


そう言って、
またひとつ、かずが笑う。

だから、腕を引いて抱きしめる。


「好き、は?」

「え?」

「かずの好きが、聞きたい。」


今、言葉に温度を感じたいって言ったのはかず。
俺だって同じ気持ちだから。

かずの、ちゃんと温度を感じられる言葉が聞きたい。


「潤くん・・・。
好き・・・だよ?ちゃんと。」


その声は、かずのはにかむみたいな笑顔を思い起こさせる声。
耳を赤く染めて。
少し首を傾げて。
そんな仕草を思い起こさせる声。


それを感じられた事がすごく嬉しくて
もう一度腕の中のかずをぎゅって抱きしめた。


「潤くん、買い物付き合ってくれる?」

「もちろん!姉ちゃんの好み、教えるから。」

「ふふ。うん、よろしくね!」


初めてかずと喧嘩した。
だけど、そのおかげで
声に温度があるってわかった。

それが伝わると嬉しくなるって事も。


ねぇ、かず。

俺ら、あといくつ「初めて」を積み重ねていくのかな?

大人になるまでにあとどれくらい「初めて」があるのか、全然予想は出来ないけど。
それでも、ひとつひとつを積み上げて
一緒に大人になっていく俺らを想像してた。

きっと、お互いカッコイイ大人になれるよな。
二人一緒なら。






おしまい♡