Accumulate。 | 潤いと和み。

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世界中に巻き起こしてる5人が大好き♥
末っ子溺愛中です♥

末っ子ふたりの妄想bl書いてます。
J×Nオンリーです(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜

大丈夫な方のみ、お進みください♡








夜も更けて、もうあと少しで日付けが変わる。

日付けが変われば、オレの誕生日。



「なぁ、かず。
去年の今日って、何してた?」


ソファの定位置、オレを抱き込んだままの姿勢で後ろから潤に聞かれた。

視線は手の中のスマホから動かさずに、記憶を辿る。

・・・何、してたっけ。


「え・・・っと、たぶん仕事じゃない?」


誕生日だからってその日が特別何かが変わるわけじゃない。

だからだろうか、記憶は曖昧だ。

きっと、いつもと同じ一日だったはず。
仕事行って、帰ってきて、風呂入ってゲームして。

日付が変わってすぐにメンバーからおめでとうってLINEがきて・・・。

潤は確か、打ち合わせで帰りが遅かったんだ。
だから、潤からもメッセージをもらった。


「今年はかずと一緒にいれて、よかった。」


久しぶりに二人とも午後から予定がなくて、ゆっくり時間を過ごした今日は
酒がいい感じに回っていて
潤の声がいつも以上に甘い。

オレの体に、甘く響く。


「そうだね。」


その声の甘さに、余計に酔いそうになるくらい。
だから、その一言だけしか返せなかった。


本当は、別にこだわってなんかない。
誕生日だからって、何か特別な事をして欲しいって歳でもないし。
記念日とかを一緒に過ごせなくてもしょうがないって、お互いの多忙さはよくわかってるんだから。


それでも、潤の気持ちが嬉しいから。
一緒に過ごす為に、きっと色々予定を調整してくれたんだろうから。

いつもならちょくちょく鳴るはずの潤の携帯なのに、今日はまだその音を聞いていない。


「無理しなくて、よかったのに。」


鳴らない潤のスマホ、その静けさが
逆に申し訳なくさえ思えて、ついそんな言葉が溢れる。
仕事以外でも誘いの多い人だから。
そして、その誘いをなるべく断らない人だから。


「今日は、かずの為に時間使うって決めてたから。いいの、これで。」


オレを抱きしめてた腕が、きゅって縮められ
首筋に、その唇が触れる。


「日付が変わるまで、あとどれくらい?」


聞かれて、手の中のスマホで時間を確認する。


「・・・あと、2分くらいかな。」

「じゃあ、キスしよ?」

「・・・は?」

イマイチ話の流れが掴めなくて、間の抜けた声が出た。


「かずの誕生日を迎える瞬間を、キスで跨ぐ。良くない?!」


良くない?!って・・・
そんな、ドヤ顔が透けてみえそうな声で聞かれても。


「高校生じゃないんだから・・・。
別に普通におめでとーで、いいんじゃないの?」


よくそんな小っ恥ずかしい事思いつくよね?
照れくさい気持ちも手伝って、正直潤のその誘いに乗り気になれない。
それなのに。


「いいの、やるの!ほら!」

半ば強引に脇に手を入れられて、
それは見事にグルンと回転させられて。

向かい合わせの格好で、潤の手がオレの頬を包む。


「35歳のかずも最高だった。36歳のかずも、きっと、もっと最高だから。大好きだよ。」


そんな言葉と共に、そっとその唇が触れる。


啄むようなキスを繰り返し、鼻先を触れ合わせる。


「ふふ。」


小さく漏れた笑い声は、潤のもの。
その声が甘くて、嬉しそうで。
それが聞けただけで、オレも嬉しくなる。


繰り返すキスの合間に、潤の長い睫毛が顔をくすぐって、その感触で思わず顎を引いた。


「ほら、まだだよ。」


体ごと引き寄せられて、
今度は
唇を食むようなキス。

舌を割入れ絡ませていけば、あっという間に夢中になって、ジワジワと熱が上がるのを感じる。




「3回、鳴ったな。」


触れ合わせたままの唇で、急にそんな事を言われて、夢中になったキスのせいで
何の事を言ってるのか一瞬わからない。


「なにが?」

「スマホ、3回鳴った。きっとみんなからのメッセージじゃね?」


潤に促されてスマホを見れば、0時をわずかに過ぎていて。
みんなからおめでとうってメッセージが届いてる。


「ふふ。すごいよ、みんな。ほとんど日付が変わるのと同時に送ってくれてる。」

みんな忙しいのに。
その忙しさを一番知ってるのは、オレ本人なのに。
それでもこうして送ってくれる気持ちが、嬉しい。


画面を閉じようとしたら、もう一度着信音が鳴る。

それは、潤からのメッセージ。


「なに?目の前にいるのに、何で送ったの?」

「・・・アリバイ工作。」

「はい?」

「なんか・・・一緒にいるの、バレたくないっていうか。」


メンバーみんなオレらの事知ってるのに、今更何を言ってるんだろう。
そんな事しても、きっと翔ちゃんあたりにはバレてると思うけど。
潤が何を隠したくて、誰に隠したいのかイマイチわからない。


「なにそれ。意味わかんない。」

「いいんだよ!
35歳最後のかずも、36歳最初のかずも、俺だけのものって思いたかっただけだから!!」

それって、独占欲?
オレを自分だけのものにしたいって気持ちからの、アリバイ工作って言葉だったの?


だから。
拗ねたみたいに、そんな可愛い事を言うから。

今度はオレから引き寄せて
その唇に触れた。


「36歳になりました。今年もいっぱい、潤だけのオレを感じてね?」


こんなセリフを言うのは潤にだけ。
潤が可愛いから。
いつも、精一杯の愛情を示してくれるから。
こんな事でしかお返しできないけど、今年もまたたくさん同じ時間をすごそうね。


そんな思いを込めて、もう一度潤の唇に触れた。





おしまい♡







************





伝えたい言葉はたくさんあるけど。
出会えてよかった。
嵐でいてくれてよかった。

たくさんの人から愛されるにのちゃんが
嵐を愛してるにのちゃんが
だいすきです(*´ー`*)

今日一日は、
たくさんのおめでとうの言葉を
浴びてください♡


36歳、年男。

またひとつ階段を登ったあなたは
どんな表情を見せてくれるのか
ドキドキしながら待ってます。

お誕生日おめでとう。
そして
お祝いさせてくれて
ありがとう♡