妄想blです。
お嫌いな方はスルーで。
「・・・ポリネシアンセックスって、知ってる?」
「ブフォ!!」
ニノからいきなり振られた話題に、口の中の物が吹き出そうになった。
慌てて目の前のビールを煽って流し込む。
「なにそれ!!いきなりどうしたの?!」
驚いたのは雅紀も同じだったようで、箸を止めて目の前のニノを見つめてた。
「正月休み、今年は長めでゆっくりじゃない?だから、潤がそれやりたいって言い出して・・・。」
「ちょーっと待て!」
ニノの言葉を遮って、スマホを取り出した。
「そもそも、そのポリネシアン?っていうのが何なのかわからん。ちょっとグーグル先生に聞いてみるから、待って!」
俺の言葉にうんうんって頷く雅紀。
急いで調べたその単語、表示された内容を素早く読み進めていく。
・・・ほぅ?
なるほど。
書かれている内容に、ちょっと興味が湧く。
「翔ちゃん?何て書いてあるの?俺にも見せてよ。」
雅紀の言葉に慌ててスマホの画面をoffにして、テーブルの上に置いた。
「いやっ!うん、こうゆうのならいいんじゃないのかなぁ・・・なんて・・・。」
「まぁ、潤がしたいっていうならいいんだけどね。ただ、あの人そんなに我慢出来んのかなって。
そうなると正月休み全部それで終わっちゃいそうな気がしてねぇ・・・。」
はぁ・・・ってため息混じりのニノの言葉に、なるほどって頷ける。
「確かに。性欲強そうだもんなぁ。」
「なに?なに?!性欲強いと出来ないの?!その、ポリネなんちゃらって?!」
俺とニノの顔を交互に見ている雅紀が、興味津々って顔してる。
教えてよー!!って叫ぶ雅紀。
それを無視してモグモグと生姜焼きを頬張るニノ。
そんな2人を見ながらも、俺の頭の中はさっき読んだページのことでいっぱいだ。
そこに、来客を告げるインターフォンが鳴る。
俺を見つめる雅紀に、うんって頷いて。
小さな画面で相手を確認して、ロックを解除した。
「ニノ、お迎え来たよ。」
雅紀の言葉に、ほんの少し耳を赤くしてまだ皿に残ってる生姜焼きを頬張る。
「まだ・・・食ってるもん。」
そんなとこで意地張らないくてもいいんじゃね?って思うけど、きっとニノなりの照れ隠しなんだろう。
雅紀も慣れた感じではいはいってあしらってる。
数分後、迎えに来た潤は大人しくソファに座って
ニノが食べ終わるのを待っていた。
ニノと潤が連れ立って帰っていって
皿を洗う雅紀の隣で、俺はコーヒーを淹れる。
淹れるって言ってもフィルターに豆をセットして、スイッチを押すだけなんだけど。
それでも、雅紀の為に何か出来る事があるのが嬉しくて、食後のコーヒーは俺の役割になった。
「ねぇ、翔ちゃん。ポリネなんちゃらってなに?」
「・・・覚えてたか。」
確かに、あんなんで誤魔化せたとは思っていない。
そして、2人が帰ってからそれを聞いてくるあたり
きっと見当はついてるだろう雅紀に、さっきの画面を見せた。
「・・・マジ?松潤、これやりたいの?」
「まぁ、アイツらしいっちゃ、らしくね?」
「・・・ねぇ、翔ちゃん。オレらもこれ、やってみよっか?」
雅紀が食いついた!!
どちらかというと好奇心旺盛な雅紀、きっとこれを見せたら興味を示すって思ってたら、予想どおり!
「・・・やっちゃう?」
「やっちゃう!!」
ふふって、笑いあって
触れるだけのキスをした。
楽しい夜は、まだまだこれからだ。