妄想blです。
お嫌いな方はスルーで。
かずさんが帰国した時に大丈夫なようにするため。
コンビニに寄って少しの食料と飲み物を買って、冷蔵庫に入れる。
その量の少なさにまた少し胸がきゅっとなった。
風呂に入りながら、かずさんのいる場所とここの時差を計算して、連絡しても大丈夫な事を確認した。
ガシガシと髪を拭きながらソファに座れば、スマホがメッセージを知らせるランプを点滅させていたから期待して画面を開く。
『 じゅーん!』
一言だけのメッセージ。
それが余計に慌てさせる。
早く返事しなきゃって、焦る。
『 風呂入ってた。どしたの?』
すぐにつく既読のサイン。
そして、ポンと表れた次のメッセージに
一瞬で体温が上がった。
『 夢精した?(笑)』
雅紀さんがチクった!!!
どう返事を返そうか考えていたら、また追い討ちを掛けるようなメッセージ。
『ちゃんと報告しろよ(笑) 』
『 画像付きでも可。』
面白がってるのが手に取るようにわかるから。
『 若いんだからしょうがねぇじゃん!!』
『 夢精したらかずさんのせい!』
『 その時はお仕置きだから!!』
そう返したところで、着信に切り替わった。
「お仕置きって、何でだよ。」
くすくすと笑いながら、だけど掛けてきてくれた事が嬉しい。
「かずさん面白がってるじゃん。」
「潤がホントに夢精したら、ちょっと嬉しいかな。」
「ヤダよ・・・。中坊じゃないんだから。」
「・・・1人でしてないの?」
ほんの少しだけ、色を纏ったその言葉に反応した。
「・・・して、ないよ。」
「・・・しないの?」
ほらまた。
声だけで簡単に俺をアゲる。
それが年上の余裕なのか、かずさんの元からの色気なのか。
どっちにしても、その声だけで反応したカラダは、次に記憶を呼び起こす。
最後に抱いたあの夜の、乱れて求めてくれたかずさんを思い出していた。