お嫌いな方はスルーで。
手は服の中、肩口に唇を這 わせたまま。
そのままの格好で、ゆっくりとバスルームまで歩く。
撫 で上げる上半 身の、声が漏 れ る場所を見つければ立ち止まり、その場所をまた何往復も撫 であげて。
「やっ・・・潤・・・」
「やなの?」
「何もこんな所で触 んなくても・・・」
「やだ。」
「お風呂まで我慢出来ないの?」
「出来るよ。でもやだ。しない。」
だからって、このままここで抱 くような事はしないけど。
キッチンのカウンターに手を付かせ、Tシャツを脱 が す。
「かずさん、綺麗だね。」
その背中に口付ける。
全くと言っていいほど日焼けしていないその肌は白く、唇で触れると柔らかい。
だからといって筋肉がないわけじゃなくて
触れるほどにもっと触れたくなるような
キメ細やかな肌は昔と変わりない。
肩口から順にキスを落としていき、撫 で上げ る手で胸の先に触れた。
「ん!」
上がる声と、跳ね る身体。
「感 度、いいね。」
前より良くなってる気がするその身体に
少しだけ不安が過ぎる。
勃 ち上がったその先を両方とも指の腹で撫でて
首筋には舌を這 わ せ、吸い付き。
「はぁ・・・ん・・・んん!やっ!」
ビクビクと跳 ね る身体に嬉しくなって、不安になって。
・・・誰かが、この身体に触 れた?
そんな想像が湧き上がる。
それくらい、かずさんの身体は与える刺激に敏 感に反応していた。
カウンターに付いた手をぎゅっと握っているのを視界の端に捉えて、それが上がる声を我慢しているんだとわかる。
反対の手の甲で口元を覆いながら、ビクビクと身 体を揺 らすから。
もし。
もしも。
俺以外の誰かがこの身体に触 れ ていたとしたら。
考えるだけで、一気に体温が上がる。
その反動のように、指の腹で撫 で るだけだった胸の先を摘 んで、その先端を弾くように弄っ た。
「やぁ!」
声と共に、俺の手を制するように重ねられる手。
「・・・いや、なの?」
「ちがっ・・・もぅ・・・」
違うのなら、もっとって事だよな?
そう理解して、また同じように弄る。
弄 りながら、肩口に軽く歯を立 て てやると
また高い声を上げながら膝から崩れるようにしゃがみ込んでしまった。
「かずさん、やなの?」
丸くなる背中を抱きしめながら、さっきまで舌を這 わせたその場所に口付ける。
「やじゃ・・・ない・・・でも・・・」
口篭るように、ハッキリ言葉にしないかずさん。
「やじゃないなら、なに?」
ほぅ、と一つ息を零して
「・・・久々すぎて、気持ち良過ぎる。」
赤く染めた頬でそう言われたら
俺の熱がドクンと脈打ったのが自分でもわかった。
もう、この人はどれだけ俺を煽るのか。
こんなところで抱く気はないのに
このまま床に押し倒してしまいたくなる。
「かずさん、もう俺が無理。お風呂行こう。」
かずさんを横抱きにして、バスルームに急いだ。