Invitation。19~花火。番外編~ | 潤いと和み。

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末っ子ふたりの妄想bl書いてます。
J×Nオンリーです(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜

大丈夫な方のみ、お進みください♡

妄想blです。





お嫌いな方はスルーで。






「潤、かずくん♡こっちおいでー♡」

リビングで姉ちゃんが呼ぶ。

いいけど。

いいんだけどさ・・・。

なんで語尾に♡が付くんだろう?

母さんも姉ちゃんも、そんなにかずが可愛いのか!?
身内のオレですら引くよ、マジで。



呼ばれるがままにリビングに行くと、テーブルの上には紙と色鉛筆と爪楊枝。

はいって一式渡された。

「なに?これ、もしかして・・・」

今夜のメニューはオムライス。
考えられる事は、ただ一つ。

「国旗、描こうと思って♡」

・・・だよな。
そう来るよな?

「かずくん、行ってみたい国の国旗描こう♡」
「・・・行ってみたい国?」
「そう。もしも、潤と旅行に行くのなら、どこに行きたい?」

それならなんかちょっと、興味あるかも。

スマホで調べていい?って姉ちゃんに聞いてるかずは、もうどこかの国を思い浮かべてるみたいで。
オレとの旅行を想像してくれているのが、何だか嬉しくなった。


それぞれ、小さな紙に色鉛筆を走らせて国旗を描いていく。
時々スマホを見ながら、時々想像しながら。

「出来た!」

最初に描けたのはかずだった。

その手の中の小さな旗を見ると、そこには日本の国旗。

「かず、手抜きじゃね?」

思わず呟いた。
だって、赤い丸一つなんだもん。

「外国ってよくわかんないもん。それに、オレじゅんくんと温泉入ったり、枕並べて寝たり、そんなんで充分楽しいよ。」

ちょっと頬を膨らませて反論するかず。

そっか。

「いつか、行きたいな。」

かずと二人で温泉。
楽しいかもしれない。

「いつか、てか、来年行けるよね?」
「あ!修学旅行!!」

楽しみだねって笑うかず。

「じゅんくんは?どこの国?」

オレの手元を覗き込むかずに、出来上がった国旗を見せた。

「オーストラリア?」
「そう。かずと、エアーズロックに行きたい。」

地理の授業で習った。
もう間もなく、エアーズロックに登れなくなるって。
出来ればその前に、なんて夢のまた夢だけど。
だからこそ、オーストラリアの国旗にした。

「お姉ちゃんはねぇ、ハワイ!」
「ハワイって、どんな国旗?てかアメリカだよね?」
「調べたらハワイ州の旗があるんだって。学生が彼氏と旅行なら、ハワイくらいがちょうどいいかなって思ったの。」
「・・・姉ちゃん、何か夢がない。」

自分から言い出しといて、一番現実的な事考えてる姉ちゃんが、何か面白かった。

3人それぞれ自分の描いた旗を見ながら、
「いつか行きたいねぇ。」
なんて呟いてた。