【リンゴ雑学帳22】 165

 

 長野県飯綱町では、英国王立園芸協会から寄贈されたリンゴの穂木を1990年に住人らが植樹したところ、「ブラムリー」「ブレンハイム」などの品種が根付きました。

飯綱町では、2011年から「ブラムリーフェア」を開催し、酸味の強いリンゴを使った料理などを紹介してきました。昨年からは「いいづな英国りんごフェア」に名称を変更し、英国産リンゴをアピール。

今年のフェアには3店が新規参加し計12店が出店して開催されています。

酸味が強い「ブラムリー」を活かした焼き菓子やジャム、ソースに加工した料理、ブラムリーの天ぷら入りざるそばなどを提供し、リンゴの町をPRしています。

 以下、913日付け、信濃毎日新聞の記事を参照ください。

 




【筆者の追記】

 リンゴの消費は、輸入果物や、ミカン類などの品種改良などが進み、頭打ちになっています。

 従来は生食用を中心に品種改良が行なわれ、「ふじ」「王林」「つがる」などが普及しました。加工用の原料の多くは、生食の流通から外れたものが使われていました。

 酸味が強いとか、棚持ちが悪いなどで品種更新が行なわれた中で、「紅玉」は独特の酸味と加工しやすい果肉が見直され、何とか生き残っていますが、「陸奥」はかつては贈答用として珍重されたものの、今はほとんど栽培されなくなりました。陸奥の果肉は、アップルスナックに最適でした。

 最近、生食にこだわらず、菓子やジャム用に向いた品種を栽培する話題が多くなり、期待しております。

 生産量トップの青森県でも、加工用の品種開発が行われていますが、長野県の方が種類も多く特徴がある品種も多く見られるように思います。

 各県の事情や方向性の違いもあるのでしょうが、これまでの発想に縛られず、良い意味で主産地間の競争が活発に行われれば、リンゴ産業の発展につながるのではないでしょうか。関係者の活躍を見守り、引き続き関連情報を発信していきたいと思います。