東海道ぶらり旅 その後の日記85 | 東海道神々爺の日記

東海道神々爺の日記

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平成27年10月7日
 
            ふるさと 山の辺の道 ハイク
 
 シルバーウイークの21日、お彼岸の墓参りを兼ねて何年か振りに最古の道、山の 辺の道を歩いてきた。リュックにあれこれ詰めて準備万端で出かけたものの肝心 のカメラを忘れ、風光明媚な故郷の景色を表現できないのが残念だ。
 
 山の辺の道は、大和盆地を見下ろすように県北部の奈良から中部の桜井市まで 小高い山々の裾野を縫うように切り開かれた古代の小道だ。
 JR柳本駅で下車し長岳寺より三輪神社まで歩くことにした。遠くに大阪府との境  界を示す生駒山、二上山、葛城山、金剛山と連なる山々も美しいシルエットを描き 見慣れた光景も今日は一段と光輝くようだ。
                      
 母親の里が柳本古墳群にあり「釜の口のお大師さん」(長岳寺)は伯母たちに子供 のころよく訪れたところだ。隣接する伯母の墓参りを済ませ古道へ入る。
 10代崇神天皇陵を横にみて野道を行くと絶好のカメラスポットに気付く。赤く熟   した柿畑の向こうに大和三山の畝傍、耳成の小山がくっきりと浮かぶ。まるで額縁 に入った絵をみるような景観だ。
 
 12代景行天皇陵もほぼ近く。卑弥呼の墓とも見られる箸墓古墳とともに綺麗な模 様の前方後円墳など宝庫の中を歩くなど贅沢極まりないことだ。道端の彼岸花に は場所によって白味がかり時の速さを感じさせる。
 元伊勢と呼ばれる桧原神社から三輪神社までの1キロほどの小道は大和平野を 一望しながら柿畑や黄金色に実った稲穂に囲まれる古寺や末社、白壁の大屋敷 鬱蒼とした杉並木に包まれた古道は僕にとって一番落ち着く道程だ。田舎へ帰っ てきたことを実感できる空間でもある。
 
 今回は写真もなく、少し長い日記になってしまった。