子宮頸がんで小細胞がんと言うのはすごく珍しいらしく、バイオバンクとは別で病院の先生から「腫瘍をホルマリン漬けにして今後の研究に使わせて欲しい」と頼まれた。

私は迷いもなく「ぜひ使ってください」と言った。
国内例が少なくどの治療が適しているかも分からないため全摘出、抗がん剤、放射線治療をがんが消えるまで私は全てをやらなければいけない。

私の腫瘍で良い研究結果が出れば、適してる治療が分かれば今後同じ病気になった人は全ての治療をしなくて済むかもしれないと思った。
普通に学校に行って遊んでいた17歳の私が今の医療に少しでも貢献できるならむしろありがたい貴重な経験になる。

思春期真っ只中な時何もかもがうまくいかなくて「いつ死んでもいいや」と思っていたけど、がんになって色んな人の優しさに沢山触れた時「いつ死んでもいいなんてないな」と思えた。私は恵まれている。