面接試験に関するレポートの簡単な内容紹介はこちら

 現在、教員採用試験の面接試験に関するレポートを販売しています。売れ行きも順調で、購入していただいた方からも好意的な感想をいただいております。
 教員をしていた経験を生かして、市販の面接対策本には出ていないようなことも書いたのがよかったのかもしれません。
 なお、レポート作成にあたり、面接を担当したことのある管理職・元管理職の方々から直接聞いた教員採用試験面接試験の様子・感想や昨年合格したばかりの新規採用者の体験談、などさまざまな情報を参考にしました。
 協力していただいて方々にはとても感謝しております。
 レポートは次のような構成になっています。

第1章 教員採用試験の面接試験で問われる能力・適性とは? 
    教員採用試験の面接とはどんな力・適性をみるためのものなのか?と
   いうことが解説されています。 
    また、補足説明として、教員採用試験の面接官がどのような考え方を
   する人たちなのか?ということも書かれています。
第2章 質問別の考え方・答え方 
    具体的に質問とそれに対する答えが書かれています。
    また、それぞれの質問がどんな力を見るためのものなのか?
    その質問に答えるにはどんな対策が有効なのか?
    といったことが書かれています。
    また、「ネットいじめへの対応」などの新傾向の質問に対する答え方も書
   かれています。
    なお、この章では、全部で86個の質問に対して、それに対する答え・解
   説が書かれています。     

第3章 面接でうまくいくための12箇条
    この章では、教員採用試験の面接試験の対策を立てたり、実際の面接を
   受けたりする上で、絶対に頭に入れておいて欲しいことが、12箇条にま
   とめられています。  

 この中では、2章の「質問別考えかた、答え方」が特に評判がよかった。
 <「うちの子になんで2をつけた?うちの子は真面目にやっていると言っている。どこが悪い?進学させたいのに、これでは成績に傷がついて進学に不利になる。どうしてくれる」と親が学校にどなりこんできました。その場合どうしますか?>
<生徒の間でネットいじめがあった時、どのように対応しますか?>
 など、今日的な(新傾向の)質問の答え方も書いたのがよかったのかもしれません。


 
教員採用試験の面接に関する記事はこちら 
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 面接を受ける時にどんなことをアピールしたいか、決めて、答え方を考えることも大切だ。
 その人らしい、いいところをアピールすることが大切なので、「自分の強みはなんなのか」「自分はどういうところが教員に向いているのか」ふだんからよく考えておくべきである。
 教員採用試験では、通常面接の時間はそれほど長くない場合が多く、そんなにたくさんのことはアピールできない。
 教師という仕事には多面性があり、これから教員になりたい人にとって大切なことというのも、もちろん、いろいろある。
 なかなかうまく絞り込むのは難しいが、次の4つは、一般的でよく言われる定番の言葉である。面接する側にとっても理解しやすいのではないだろうか。

1 やる気
2 素直で謙虚な心
3 対応力
4 世話好き


 他にもあるし、あくまでも、その人らしいいいところがうまくだせることが大切だが、上の4つは、繰り返しになるがわりあい教員になりたい人がアピールすることとしては常識的・一般的で、面接官も安心して聞いていられることだと思う。

 教員採用試験面接に関する記事はこちら

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「消費税」混迷 結論出せぬ民主党へ募る不信(3月25日付・読売社説)

 活発に議論するが、なかなか肝心の結論を出せない。

 そんな民主党の未熟な政治文化が、改めて浮き彫りになった。

 民主党の消費税率引き上げ関連法案の党内審査は、増税反対派の抵抗で紛糾が続き、法案了承を今週に持ち越した。

 法案修正の焦点である景気弾力条項について、党執行部は「経済状況の好転」という増税の条件を法案に追加した。だが、反対派は納得せず、経済成長率の数値目標の明記を求め続けている。

 数値目標の設定は事実上、増税阻止が目的である。執行部は、断じて応じてはならない。

 再増税の時期については、当初の「2016年度」から1年遅らせた。さらに、「法制上の措置」から「法制上の」を削除し、再増税法案の提出も曖昧にした。

 15年度に消費税率を10%に引き上げる見通しさえ立たない中で、再増税の時期などを明示する意味は乏しい。この条項の修正については柔軟に対応すべきだろう。

 疑問なのは、前原政調会長らが反対派の主張を次々に受け入れ、「歳入庁の創設」や低所得者対策の「給付付き税額控除」の検討などを法案に追加したことだ。

 法案は政党のスローガンとは違う。十分に精査していない内容を安易に盛り込むのはおかしい。

 前原氏らは、16日の法案了承を目指していたが、大幅に遅れている。法案採決時の造反を最小限にしようと、党内融和に腐心するのは分かるが、小出しに微修正を重ねても良い結果は生まれない。

 民主党は既に、何度も増税の方針を確認している。今さら非現実的な要求を突きつける反対派は、与党議員として無責任だ。

 反対派は「増税では次の選挙に勝てない」と言うが、増税は自民党も掲げている。むしろ、常に党内の足並みが乱れ、物事を決められない政権に、国民が不信を募らせていることに気づくべきだ。

 反対派を率いる小沢一郎元代表は「(増税)前にやるべきことがある」「改革なくして増税なし」と語る。だが、民主党政権発足以来、既に2年半が経過している。そんな言い訳は通用しない。

 日本国債の信認について「切羽詰まった状況ではない」という小沢氏の認識も甘い。ギリシャの財政危機を他山の石とし、財政再建に取り組むことが急務である。

 月内の法案閣議決定に向け、民主党の政権担当能力が問われる。野田首相は、法案成立に「命を懸ける」と言う以上、自ら反対派を説得し、決着させるべきだ。

(2012年3月25日01時20分 読売新聞)

<コメント>
 「早く増税せよ」という論旨は、明快ではある。
 でも、かなり変なところがある。
 「反対派を率いる小沢一郎元代表は「(増税)前にやるべきことがある」「改革なくして増税なし」と語る。だが、民主党政権発足以来、既に2年半が経過している。そんな言い訳は通用しない。」
 という部分。
 「既に2年が経過している」から増税というのは変だ。2年も経っているんだから一刻も早く改革を進めよ。となるべきだと思う。
 それから「日本国債の信認について「切羽詰まった状況ではない」という小沢氏の認識も甘い」という部分だけど、どうして甘いのかという説明がない。
 「増税賛成ありき」で、それについての説明がほとんどなく、論旨は明快だが、中身が非常に薄い変な社説だと思った。

 私は、いわゆる「上司本」とか「リーダーシップ本」などといわれている分野の本がわりあい好きで、それなりに読んでいるので、それについて書きます。
 第1回目は次の本。

 『最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと』
 マーカス・バッキンガム
 
 本書は、リーダーの役割とマネジャーの役割を厳密に区別していて、そこが、いわゆる「上司本」あるいは、リーダーシップに関する本の中では珍しいと思う。
 筆者は、ギャラップ・オーガニゼーションで世界トップレベルの職場やリーダーの調査にたずさわったあと独立し、コンサルタントや講演著作・研修・Eラーニングの提供を仕事にしている。実践者ではなく観察者・解説者の立場を貫いている人で、主観的な自慢話などが出てこないのが本書の特徴。「調査と科学に基づく考察」を貫いている。
 マネジャーの仕事について、「出発点は部下一人ひとりの才能である。課題は、部下の才能を業績に結びつけるいちばんの方法を見つけだすこと。これが優れたマネジャーの仕事だ」と書いている。
 リーダーについては、「リーダーの出発点は、自分が描く未来のイメージだ」「すぐれたリーダーは、よりよい未来に向けて人々を一致団結させる」と書いている。
 リーダー、マネジャーのいずれかのスタイルが良い、悪いというのではなく、それぞれが必要な役割を持っている。というのがこの本の立場。
 私は、特にマネジャーの役割についての説明に感銘を受けたので、その部分を引用する。

 凡庸なマネジャーは、ほとんどのことは学習できると信じ、マネジメントで大切なのは、部下一人ひとりの弱みを見出し、それをなくすことだと思っている。
 すぐれたマネジャーはその逆で、人で最大の影響力を持つ特質は生まれつきのものだと信じている。だからマネジメントで大切なのは、生まれつきの特質をできるかぎいうまく配置して、成果をひきだすことだ。
(引用終わり)

 そして、すぐれたマネジャーの行動について次のように書いている。

 すぐれたマネジャーは、部下の自信過剰を心配したりはしない。いちばん心配するのは、それぞれの部下が生まれつきの才能を生かして成果をあげられないことだ。だからすぐれたマネジャーは、部下一人ひとりが強みを見出し、実際に使い、磨きをかけられる課題を与えること、あるいはミシェル・ミラーのように、部下の強みを最大限に生かせるように職場環境を整えることに多くの時間を割く。部下が成功を収めたとき、すぐれたマネジャーは勤勉さを褒めず、うまく強みを活かしたからこそ成功したと褒める。
(引用終わり)

<こんな人に向いている>
 自分がリーダーなのか、マネジャーなのかを考えてみたい人。
 リーダー論、マネジャー論に興味がある人。
 リーダーとマネジャーをきちんと区別することが必要だと思う人。
 毎日新聞11月16日朝刊
 …(前略)…
  自由競争、規制改革など小泉路線に肯定的だった勢力はおおむねTPPに積極的だ。徹底した構造改革路線をかかげる「みんなの党」は「表明は遅きに失した」と他野党と全く違う立場で首相を批判する。小泉氏の次男である自民党の小泉進次郎衆院議員が国会の反対決議の動きに同調せず、議院運営委員を交代させられたのは象徴的だ。

 これに対し慎重派は国民新党の亀井静香代表、自民党の加藤紘一元幹事長を筆頭に小泉路線反対派の顔ぶれが目立つ。

 民主党は格差拡大など小泉改革のひずみを強調し政権を奪取した。だが、実際はその総括を民主、自民両党とも放置し、民主党政権は次第に規制改革、成長重視にかじを切った。2大政党が抱えている内部矛盾をTPPはあぶりだしているのだ。

 対立の根はかくも深い。だが、過去の構図を蒸し返すだけでは進歩が無いようにも思える。

 たとえば、毎日新聞の世論調査ではTPPに「参加すべきだ」と答えた割合が20、30代で19%、28%と全体(34%)や中高年層に比べ低かった。就職難や将来の不安にさらされている若い世代の「もっと荒波をかぶり競争しろというのか」という漠然たる不安を感じてしまう。

 日本が交渉に積極参加するためには、国民の幅広い理解が欠かせない。首相は参加方針を表明した記者会見で国内対策として「中間層の再構築」を強調したが、こうした取り組みの具体化こそ、安心感を広げるはずだ。小泉改革を問い直し、賛否を超えた第3の道を示せるかという重い課題もまた、TPPは日本政治に投げかけている。

<中井のコメント>
 「TTPの積極派・慎重派にどんな人たちがいるか」とか、「20代30代はTPP賛成の割合が低い」など、わりあい面白いデータが出ていると思う。
 ただし、結論は「賛否を超えた第3の道」などというわけのわからないものになっている。賛成反対以外にどんな道があるのか、全然示されていない。
 「小泉改革を問い直す」のだったら、「自由競争や規制改革には待ったをかけ、TPPも、具体的な内容がわかって、ある程度の国民的合意が得られるまでは、凍結せよ」という結論が自然なのではないだろうか。
 一言で言えば、主張がはっきりせず一貫性のない変な社説だ。
 今の毎日新聞の混迷している経営状態にふさわしいと言えるかもしれない。
 
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 教員採用試験の面接には直接の関係はないのですが、「菜根譚」という本は、教員になる人にとっても役に経ちそうな本なので、このテーマ(「教員採用試験 面接試験」について)の仲間に入れました。
 最近、「菜根譚」という本を読み返していて、なかなかうまいこと書いてあると感心しています。

 権力のさかんな者に走り寄り、勢力のある人につき従うということから生じるわざわいは、極めて悲惨なものであり、かつまた非常に早くやってくる。これに対し、無欲を自分の住み家とし、気楽な生き方を守るという生活から生ずる人生のよさは、非常に淡泊な味わいがあり、かつまたその楽しみはもっとも長続きする。(「細根譚」(講談社学術文庫)292ページ)

 「淡泊な味わいがあり」というところがなかなかいいと思ったし、「自分の住み家とし」という表現も感じが出ていると思いました。
 かなり厚い本です。「興味のありそうなところから読む」という読み方でも十分役に立つ人が多いのではないかと思っています。
 
 面接試験で成功する方法(レポート)
 
 9月22日発売の週刊新潮に横田由美子さんの書いた 『小説 民主党「内部ゲヴァルト」水滸伝』という実録小説が出ていた。ゲヴァルトとか水滸伝とか、題名がかおどろおどろしい。
 大下英治さんの路線に似ていて、政治家が実名で出てくる実録小説である。
 「選対本部長の赤松広隆が挨拶する傍らで、またしても海江田はキャスターマイルド5mgに火をつけた」とか、そんなような実録小説風の文章がならんでいる。

 民主党は党内融和のみを旨とした派閥均衡人事を行ったためにあちこちでぼろが出ている。
 野田政権は政策目標がないため、財務省の言いなりになっている。

 すごく短く要約すると、こういった内容だった。
 文章が、大衆小説風というか週刊誌風で、面白くわかりやすく書いてある。
 まあ、日本の政治はこんなもんだろう。と妙に納得させられてしまった。

 教員採用試験面接に関する記事はこちら

 
 週刊新潮の9月22日号(9月8日発売)に脚本家の橋田壽賀子さんのインタビューが載っていた。
 いろいろと舞台裏の話が載っていて興味深かった。
 少しだけ引用する。
 
 …『渡鬼』は皆、出演者が超一流の豪華キャストばかりですから。当然、ギャラも高い。一つの回に全員を登場させたら、製作費がパンクしてしまいます。コストも意識し、私は一話の中にたくさんの人物が登場しないよう工夫して脚本を書くようにしました。… 

 脚本家というのはいろいろなことを考えているんだなあ。と感心した。
 以前、ジェームズ三木氏がテレビのトーク番組で「脚本を書くときは、あの人とあの人は仲が悪いから同じ場面には出せない、とかいろいろ気を使ってパズルみたいで大変だ」という内容のことを言っていたのを聞いたことがある。
 やはり、売れている人というのは、いろいろと気を使ってうまいことできる人なのかもしれない。と思った。
 今週の週刊新潮・週刊文春も相変わらず紳助関連の記事が出ていた。
 週刊新潮の記事の題名は…。

 「紳助ルール」に引っ掛かる芸能界「暴力地図」

 なんだかおどろおどろしい題名である。
 芸能人と暴力団の関係がいろいろと紹介されている。
 紳助引退を機に、テレビ界では在京キー局が暴力団との関わりを規準に『要注意出演者一覧表』ともいうべきリスト作成を始めたそうだ。
 また、「身内がその筋」とか、「エイベックス社長の右腕が暴力団OB」等々、いろいろと暴力団と芸能界との関わりが載っている。

 週刊文春の記事の題名。

 和田アキ子
 紳助、渡辺二郎と「賭けマージャン」をしていた!


 かつて和田アキ子の自宅に麻雀専用の部屋があり、そこに島田紳助や渡辺二郎が出入りしていた。という記事。
 和田邸のことが「芸能人たちの社交場として連綿と続いてきた”雀荘わだや”」と紹介されている。面白い表現である。
 いろいろな芸能人のエピソードが載っている。

 両誌の記事は、そんなにスクープという感じではないが、芸能界の一面がわかる面白い記事だと思った。
 今週の週刊現代のトップ記事は相変わらず島田紳助関連。
 題名は「紳助を狙う警視庁・大阪府警の全情報」
 題名は、すごいたくさん情報が出ていそうだが、あまり大した情報は出ていなかった。
 警視庁に関しては、吉本幹部を呼び出して、紳助引退にいたる経緯を聞いた、ということが書いてあった。が具体的な内容は出ていなかった。
 大阪府警に関しては、吉本興業本体にも興味を持っていて、経理について不透明な処理が行われている可能性がある。という疑いを持っている。といった内容だった。
 記事の終わりの方では、紳助の女性問題に話が移り、その部分は、今までのエピソードを集めただけだった。
 やや散漫な記事だった。

 それに対して、ちょっと面白いな、と思ったのは、次の題名の記事だった。
 
 私が見た大秀才たち

 「世の中、上には上がいる」という副題がついている6ページの記事。模擬試験で全国1位をだったり、東大を主席で卒業したなど、勉強がよくできた人を取り上げ、名前・過去の勉強での実績・現在の肩書・様子などが出ている。
 有名な人と、あまりマスコミには出ない一般には知られていない人の両方が出ていた。
 一般には知られていない人は、大学の先生になっている人が多かった。
 有名人では政治家が多く、福島瑞穂氏・鳩山邦夫氏・鳩山由紀夫氏・片山さつき氏・高橋洋一氏が出ていた。
 鳩山邦夫・由紀夫兄弟と片山さつき氏は、この種の話題ではかならず出てくる常連になっているが、高橋洋一氏・福島瑞穂氏が出ているのは初めて見た。
 特に、元財務官僚で経済学者の高橋氏のエピソードが面白かった。
 要約すると、高校時代に教師が大学院レベルの問題を黒板に書いたら簡単に解いてしまった。という内容である。高橋氏は、高1のときから受験生用の模試をうけ毎回ほとんどトップの成績だったそうだ。
 ところで福島瑞穂氏・鳩山邦夫氏・鳩山由紀夫氏・片山さつき氏・高橋洋一氏という顔ぶれは、鳩山兄弟を除けば、テレビの討論番組などでよく見る。鳩山兄弟も、それぞれ大臣や総理大臣だった時期にはかなり注目された。
 この5人に共通点はあるか?と考えると、あるようでもありないようでもある。経歴や政策に対する考え方はいろいろ。鳩山邦夫氏を除けば全員転職を経験しているのが共通点と言えるのだろうか。「個性的」という抽象的な言葉を使えば、確かに全員個性的ではある。しかし、高校・大学時代の成績がよくなかった人にも個性的な人はたくさんいるし、成績がよかった人の中にも、それほど目立った個性は持っていないように見える人もいそうだ。
 このあたりは、もっとしいろいろな人物を取り上げて多面的に考えてみると、何かわかるかもしれない