早稲田
江戸川散歩
川を覗くと
桜の花びらが揺れていた
ゆっくりと流れている
ゆっくり
風情がある
川の花びら
暗い底
ぽっかりと浮いて見える桜
大木は重そうに花を着けながら川へ向かって撓っている
いったいどれくらいの年月を重ねているのだろう
どれも絵になる
桜のトンネルを
どこまでもどこまでも歩く
時を気にせず
ゆっくり
ゆっくり
暗い夜空に浮かぶ桜を眺め
いつしか
恋焦がれて
見とれていた
想いを馳せ
見つめた
身体の芯から湧いてくる
暖かい想い
ぽっと
幸せがこみ上げて来た
生きてる証を感じ
感謝がこみ上げて来た
ありがとう
儚い命
大切に胸に刻む
記憶に