【暗殺の森】

監督・脚本
ベルナルド・ベルトルッチ
出演者
ジャン=ルイ・トランティニャン
ドミニク・サンダ
ステファニア・サンドレッリ
ピエール・クレマンティ


【あらすじ】

大学の哲学講師のマルチェロは、13歳のとき同性愛の男をピストルで射殺して以来、罪の意識が消えずにいた。ある日、マルチェロはファシスト政府から恩師でパリに亡命中の教授の調査を命じられ、婚約者との新婚旅行を口実にパリに向かう。



【おばちゃんの独り言】

巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督の代表作 1928年から43年までのイタリアを舞台にファシズムの崩壊を描く  独裁権力のもとで民主主義が否定され軍事警察により国民の権利や自由が抑圧される国家体制  ファシズムの体制下が絵画のように映し出されている  少年時代の過ちを告解する彼は正常でありたいと罪を贖う  ファシストに順応して大勢に溶け込み身を隠すことが普通だと印象を受ける  彼女に助言したが車窓を閉めた彼は卑劣か無感情にも映る  正常また普通とはなにか哲学的で難題だが1970年作とは思えない褪せない映像美が印象深い作品