源さんの戯れ言
「政治資金パーティ」
最近、村の議会で自分の思い通りにならないことに、いちいち腹を立てている専ら狸と称される議員のことである。
その狸議員の怒りを覗くとこう言うことである。
村の議員にとって政治資金パーティは活動の源なのだ。パーティ券で自由な活動資金を集めてどこが悪いのか、が狸議員の持論である。
私のパーティ券を積極的に求める応援者は、この村の豊かさを信じ、村で拵えた商品を売って生活するものが多い。
まぁ、まぁ 落ち着いてください
そうした者の道筋をつけ、私が助けているじゃないか。
それがこの村での産業を助け、豊かな村作りにつながっていることも知らぬとは、恐れ入ったお昼寝が大好きな議員さま達の勝手な物思いなのだ。
それを片方の企業だけに偏ってはならぬ。私腹を肥やしてはならぬと、嫌な目で私のでっかい痛くもない腹を無常にも撫でまわす。
私は、地位や議員の身分を悪用して自分の利益を得ているものではない。それどころか、心あるものは私を頼ってくる。その願いに快く受けて立つものでなくてはならぬことは誰だってわかることだろう。議員であればなおさらのことだ。
村の産業を守る
そうした私を偏見な眼差しで見る。
更に、誹謗に明け暮れる者は、いい加減では困ると言って、迷路のような資金活用の約束事を作り出しては、収支記録はこのように、キックバックに際してはこう記載すべきと、その細々とした取り決めをつくっては私の議員活動のいちいちを阻む。
私の議員活動は大型のショベルカーやブルドーザーと同じく、多くの専門的なスタッフや人材が必要で、それらを養うにも大きな資金がいるのだ。
所詮、何某の政治資金規制を打ち出しても抜け道だらけ。まるでザルを知らずにその抜け穴をさがしては弱々しい力でその穴を塞ぐ繰り返しだ。知らぬものは罪な者、政治は力、力は金なのだ。その金は魔物、その魔物を上手に使うのが政治の力だ。
政治は力 力は金 金は魔物
だが上手に使えばこれ以上のものはない
清い川に魚は住まぬという者もいる。
それ故、技量越える諸刃の剣を操る妙手の欠片もなく、他人のくさい屁を嗅いでは進む方角を間違える人々に、この村を安易に授けるわけには参らぬのだ。
危なげな橋は渡らず、何でも良く機転の利く吾輩は村人の声援で、次なるは村長さまの席に座ることになるだろう。
それなりにも得る見事な魚を吊り上げる吾輩を見習ったらどうだ。これほど言っても、まだ分からぬものは己のヘソのゴマを取り出し、そのゴマの臭いを嗅いでみるがいい。
いいにおいか悪い臭いか判断するがいい。
すると、その狸議員は、
あぁ、いけねぇ、いきり立ったら小便もらしちゃった。
何だぁ!パンツの ゴム紐もゆるんでいるじゃないか?
哀れな、この狸議員は
時代の過ぎ去ることの速さを知った。
そして、ポツリと情けない川柳を口ずさんだ。
「裏金で褌外れちんかする」
何だ!もう、俺の時代も終わりやないか。
祇園精舎の鐘の声、と、その鐘の声が
遠くで鳴り響いていた。
更に狸議員は、
金の切れ目が縁の切れ目と、更に悟った。












