タイトル「源さんの戯れ言」
テーマ「バカふざ話」(1~200)
BF14「核兵器禁止条約」20161106
え!日本は「核兵器禁止条約」に反対だって?
いやぁ、これには驚きました。日本はこれまで核兵器廃絶を全世界に向けて発信してきました。世界で唯一の原爆投下で悲惨な過去がある被曝国でありながら、此度の「核兵器禁止条約」に棄権するどころかそれに反対したのです。広島や長崎での原子爆弾投下による被害の実態を知る被爆者がこれまでさんざん訴えてきたことはご承知のとおりです。しかも、私たち人類が使用する核兵器としての原爆の悲惨さは非人道的だという認識は当然ながら、今では一部の国を除く国際社会の中で常識の如く広がっているにもかかわらず、日本のこの結果は何とも残念に思います。
被曝国日本はずっと前から核のない世界を目指すという目標を掲げてきました。それなのに核兵器禁止条約に反対したのです。国際社会は日本のこの態度を何とみたのでしょうか。これまでの核廃絶の訴えは砂の中に消えゆく一滴の単なる水に他ならぬ思いがします。これには日本が同盟国の核の傘に守られている。と言う、その理由のただならぬ思いがあるものと考えます。しかし、戦争で核を使用するということは他人の頭を気に食わぬからゲンコツを食らわすというのとは随分と違うことを認識していただきたいのです。核戦争は平和に暮らしている人類の破滅につながるのです。
ところで、核や放射性物質、それに放射線の利用は平和的な利用に限らなくてはならいものです。核燃料物質や放射性物質からの放射線は生物やものにとっては破壊的な作用をするのみと教わった記憶があります。すなわち、放射線は建設的な働きはせず、ものを壊す作用のみとの記憶も残っています。ですから放射線は、放射線の種類に関わらずものに対しては破壊的な作用するのみなのです。核や放射性物質は怖いですね。それを今は人類が医学ではがん細胞を壊す放射線やX線CT、胸のX線画像として診断をするとかの有効利用をしているのです。工業ではものの内部構造を知るための非破壊検査、農業では食品の放射線照射、じゃがいもなどの発芽防止など、このように有効に利用される放射線は多岐にわたって、日本では平和的に用いられているのです。
ところが、核兵器などの原子爆弾や原子力発電で使われる核エネルギーは膨大なものとなるのです。東日本大震災での東電福島原発廃炉終息はいまだ未定です。いつ終わるかいまだはっきりわからないといいます。単なる廃炉に何故そんなに時間がかかるのでしょうか。それは原発の膨大な放射線エネルギーで、そのもの(核燃料物質)に近づいて作業ができないからです。人がそのものに近づいて作業するものならわずかな時間に死亡するので、その作業はあまりにも危険なのです。1986年4月にロシア原発事故がありました。その「チェルノブイリ原発」の単なる不注意による事故に関しても、多くの方が亡くなりました。この時の事故で随分と離れた日本の野菜からも放射線(放射能)が検出されています。現地では、今でも人やモノに有害な生物学的効果があらわれていると考えられているのです。
このように原子力発電や核兵器原子爆弾のエネルギーは膨大なものです。誤って事故が起これば大変な損失を被ることになるのです。原子力発電所で事故が起これば数個の町がなくなり、核兵器がさく裂すれば一国どころか周りの国にも当然ながら永久的に人が住めなくなるような甚大な被害を及ぼすことになります。また、この後の膨大な核エネルギーや放射能がなくなるまでには(ゼロに終息する時間)あまりにも長い時間がかかるのです。人類どころか地球上の生物がなくなる恐れがあります。
ですから、人類はこのような恐ろしいことはしないことです。それには、まずはじめに不可能と思える常任理事国の核を削減廃絶することです。更に、核兵器をつくる国は、その国を取り上げる強い国際社会の制度を作ってほしいのです。日本政府に、この政策ができないことはないと思います。是非、日本の平和の礎で核廃絶に国としての信念を傾けてほしいのです。唯一の原爆被曝国の日本にはこの使命があるのです。ガンバレ日本、頼みます日本政府。
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