ことわざ漫談小話
ことわざ小話 201~250
K214「卵に目鼻」(たまごにめはな) AB20160224
これは「色白で可愛らしい顔だちのこと」なのですが、可愛い女の子の間に面白いことがおきてしまいました。
「この卵に目鼻をつけたらどないなる?」
「え!卵に・・目鼻をつける?」
「そや、目鼻だよ」
「あんたはあほやなぁ、たとえ話もわからへんのか?」
「え!たとえ話?」
「そやないか、その卵に目と鼻を描いてどないするつもりや?」
「いやなぁ、これから口を描こうとしてんのやけど、どんな口がいいやろうな?笑った方がいいや、それとも怒った方がいいやろうか?」
「そないなこと、もう、やめとき」
「なんでや?」
「お前なぁ、例え話に何でその卵に目鼻を付けんとあかんのや?おまけに、どないな口だって・・アホらしくて開いた口が閉まりへんのや」
「えぇ!この卵じゃあかん?」
「本当にしょうがないやっちゃなぁ、いいか、よう見てみい、その茶色の卵にはそばかすが付いてる、だからそっちの白い卵にせい」
「そばかすは・・あかんか?」
「わたいは白い卵が好きやねん」
「なんでやなぁ?」
「え!なんでやって?・・あんた、わたいのそばかすを見てのあてつけか?」
「え!あてつけ。ち、ちがうや、そばかすを落とそうと、こうしてあてこすってんや」
「こすって、どないするつもりや?」
「白くしてんや」
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