ガチャピンとふなっしーどっちが好き？

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　私は寿命の短そうな「ふなっしー」が好きです。しかし「ガチャピン」と「ふなっしー」のどっちが好きかと聞かれると本当は困惑する。だが、何もわからない私ではあるが、敢えて派手な「ふなっしー」が好きということで今後のこの二つの行方について私の考えを述べてみよう。

「ガチャピン」や「ムック」は、どちらかというと幼稚園児や子供向けの地味な着ぐるみで、その園児たちを面白く考えさせながらの動作や表現で人気を得ようとする。一方「ふなっしー」はあらゆく階層の大人を面白くしようとする大人向けの派手な着ぐるみだ。いわゆる面白くよろけた大人の言葉を一緒になって笑いに変える着ぐるみなのである。しかも、相手の調子のいい言葉や意図で奇妙に飛び跳ね、更にトンチの効いた会話ができるから着ぐるみとしては珍しい特徴がある。　

　さぁ、そこでもっと考察しよう。「ふなっしー」は「ガチャピン」に比べると新参者の着ぐるみだ。「ふなっしー」は金儲けの下心がりっぱに備わった曲者でもある。一方、「ガチャピン」は園児や子供相手に金儲けなんてそう簡単でないことぐらいわかる。次に、問題はどちらが長生きできる着ぐるみかという疑問がわいてくる。長生きはいかに人気が続くかだ。誰だって長生きはしたい。金はないよりたんまりあるほうが悠々自適の生活ができる。

　そこで私は敢えて余計な心配をする。恐らく教育者的な「ガチャピン」や「ムック」に比べると孤独で無鉄砲な「ふなっしー」の人気の衰えのほうが早くくるだろう。即ち、むこうみずで派手な「ふなっしー」の方が寿命は短いと言うことだ。これからしばらく様子を見ていかないとわからないが、着ぐるみのなかで己の改革がいかにできるかにかかっている。今は流れ星のように光り輝いているが一瞬のうちに消えるかも知れぬ運命の星なのだ。だから、今のうちに浅瀬を流れる川のように広い大人から笑えをいっぱいもらって金を儲けるほうが良い。

　即ち、厭きを早くおぼえるのは中身が薄く激しい動きをもった孤独で派手な「ふなっしー」であろう。一方「ガチャピン」は、色こそ誰にも負けないが、永遠に生き続けることができる園児や子供向けの地味な着ぐるみなのである。　完