◆鎌ヶ岳(滋賀県‐三重県)に登山
先日、行きそびれた鈴鹿セブンマウンテンの一つ鎌ヶ岳(かまがだけ)に行ってきました。先週、ずっと天気を確認していたのですが、金曜日から土曜日の夜までずっとA判定。


                       
 

地震情報も確認しましたがこの地域では直近は起こっていません。(地震情報は予知の目的ではなく落石などの予測に役立つので登山前に見ています)



◆上級者向けの鎌尾根から鎌ヶ岳へ
鎌ヶ岳に登山するには、ルートがいくつかありますが、今回は上級者向けとされる鎌尾根(かまおね)という尾根に上がって、尾根沿いに鎌ヶ岳を目指すルートにチャレンジします。

今回の登山記録↓
      

◆まずは水沢峠を目指す
朝、7時半に宮妻峡駐車場を出発して水沢峠(すいざわとうげ)を目指します。
序盤は歩きやすくなだらかな林道歩き。
             
しかし本格的な登山道に入ったら、急登が続いて水沢峠まで一気に標高を上げていく感じです。
             
 

 

最初のガレ場でバナナ食べます。
              
ここはまだ緩い感じでしたが、もっと距離の長い急登のガレ場もあって、結構ハードな登りです。



◆水沢峠からまだ急登がつづく
スタートから約2時間で水沢峠に着きました。ここでやっと絶景が見れました。
     
ここから水沢岳(宮越岳)に向けてさらに登ります。20分程度の急登です。頑張りましょう。



◆優雅な尾根歩きではなかった
そして水沢岳の山頂へ。あぁ、やっと着いた。ここからようやく鎌尾根歩きです。ザレ場(岩くず、小石などで滑りやすい箇所)の上に立てば紅葉が綺麗でした。
     
 

 

     

 

 

     

 

 

 

そして目指す鎌ヶ岳が見えました。
     
まだまだ遠いな!


◆キノコ岩でGOPRO死す
尾根を歩き始めてすぐ大きいザレ場のキノコ岩群が出てきます。
鎌ヶ岳 キノコ岩 - Google 検索
(写真撮り忘れ)

かなりの傾斜で、もろい岩肌と砂。これはどうやった降りるのかと思いましたが、前を歩いていた登山者の方がいとも簡単にキノコ岩群を抜けてしまったので、
そうやっていけるのか。とキノコ岩群に入ってしまいました。これが想像以上に脆くて滑るゾーンで少し降りて、どうやって降りようかと座って考えていたら、そのままゆっくりですが滑り始めてしまいました。下の方にある岩のところまで5~6メートル程度滑って岩をつかんで止まったのですが、体制を立て直すときに、何がどうなったのか、ザックの肩ベルトにマウントしていたGOPROがポーンと飛んで2,3回バウンドして落ちていきました。

ああぁぁ~~ ゴープロがぁぁ~ ヒーローセブンがぁぁぁ~ゲッソリゲッソリゲッソリ

どこかへ旅立って行かれました
一瞬、茫然としましたが、仕方が無い。山へ持って行く以上そういうリスクはあるので覚悟していました。一眼ミラーレスも肩ベルトにマウントしてましたが、こちらは無傷でした。無意識に値段の高い方を庇っていたようです(笑)

一応、保険にも入っていて、携行品の紛失や破損なども補償対象みたいですが、無事に適用されるといいんですけどね。

 


この場所へ来るまでの記録は、ほぼGOPRO撮影のみだったので、羽ばたいて行ってしまった今、ほとんど記録は残っていません。結構ダイナミックな登りをこなして来たのに残念。
ちなみに相方はこのキノコ岩の間をうまく縫って降下して、このゾーンを抜けました。


こちらも体制を立て直して、キノコ岩のルートを変更して降下し、ゾーンを抜けました。そして登山を続行してしばらく歩いてから振り返ったら、次の登山パーティがキノコ岩に差し掛かるところでした。どうするのかなと観察していたら、樹林帯の方へ入って、岩群を避けておられました。
なるほど、巻き道(迂回路)があったのか。今回は下調べ不足でした。ほとんどの方は樹林帯の巻き道を通っているようで、そっちの方が格段に安全ですね。

◆鎌ヶ岳が近づくほどハードになる
紅葉を見ながらの尾根歩なんてウキウキのはずですが、ここからますますアップダウンが激しくなって、疲労がどんどん蓄積。(←トレーニング不足)
鎌ヶ岳の左側に見えてるのが鎌尾根で今から歩いて行く先が見える。アップダウンが凄い!
      



地道に歩を進めて、もうすぐそこに鎌ヶ岳があるのに、なかなかたどり着けない。

      

 

小休止を挟んで、もうこのまま鎌ヶ岳にまっすぐ行けるだろうと思っていましたが、またロープや鎖を使って降下させられて、また登って、ようやく山頂への取りつきに到着。



◆岩だらけの鎌ヶ岳登山
すぐ直下で見上げると大迫力の鎌ヶ岳。かっこいい。近畿の槍ヶ岳、マッターホルンとか言われる所以です。
      
 

 

 

 

写真左上が山頂ですが、まさか直登は無理です。谷沿いのガレ場を詰めて左側に巻きつつ登っていけば山頂です。

      

 

 

 

      

山頂直前がかなり急登で両手両足で岩を掴み、足を掛けつつ登り詰めてようやく山頂です。



◆疲労困憊で山頂

               
 

 

 

      

 

 

 

      

やった!しんどかったけど、ゴープロ失くしたけど着いた!それだけに達成感はハンパ無かった。
しっかり休憩。山頂は色んなルートから人が上がって来るので、結構混んで賑やかでした。皆さん急斜面の比較的安全な岩場を探して座って、どこまでも続く山脈と紅葉を眺めながら食事を取ったりコーヒー飲んだりとくつろいでいました。こんな場所で昼ご飯を食べるなんて実に非日常ですよ。やっぱり山はいいな。

 



◆下山もハード
岩場は登りよりも下りの方が難しいです。慎重に降りて、尾根から下山道に入りましたが、これもまた両手両足を使う場面も多くでなかなか大変でした。下りで転倒するとダメージが大きいので、早く降りるより安全優先で慎重に慎重に。下から聞こえる沢の音が徐々に大きくなって、ようやくカズラ谷に降りて無事終了。

普段のトレーニング不足で辛かったけど、なんとか歩き切りました。体中筋肉痛と疲労困憊で次の日まで引きずりました(なぜか相方は無駄に元気)。

今回の鎖場とか難所も写真に撮っておきたかったのですが、クタクタだったのと、ゴープロが無くなってショックだったのもあって(自業自得)紅葉と鎌ヶ岳の写真ばかりでした。

これで鈴鹿セブンマウンテンは7座中の2座登ったので(竜ヶ岳と鎌が岳)、出来れば今年のうちにあと一つは登りたいな。

(※今回のコースは上級者向けで、標準時間で7時間程度掛かります。岩場、滑りやすい斜面、鎖場、ロープ場など多数ありました。滑りやすいザレ場も多く踏み外せば谷へ・・・という箇所も度々ありました。あと、木や岩を積極的に掴んで踏んで踏破する箇所も沢山あります。山に生えている木は丈夫そうに見えても腐っていたり根付いていないものも多く、岩も動かないように見えても浮石が沢山あるので、そういうものを掴んだり足掛かりにする場合は、いきなり全体重を掛けないことですが、そういう場所を歩く経験を積んでから行った方が安全です。初心者の場合は経験者との同行をお勧めします。)