●この質問がそもそもの始まりだった
遥か昔、高校生の頃(普通の公立高校なんですが)。数学の先生(兼担任)に、
「先生の好きな数学者は誰ですか?」(←実はタメ口で)
と尋ねたら、ロシアのウラジミール・スミルノフ(結構有名な人)だと教えてくれました。そしてその数学者が書いた数学の本を貸してくれました。持って帰ってしばらくペラペラと読んでみたものの、当時のいちだいには難解な部分も多く、1週間ほど借りたんですが、ろくに読まず感想も言わずじまいで返しました。大学へ行ったら自分で買うか、借りるなどして読んでもいいかなとも思ってましたが。
●これまた思った通りに進まないのが人生
ところが大学に進学するにしても、私立に行くにはお金が無く、国立に行くには頭が無かった(ノ´_`)。ということで、苦肉の策として選んだ進学先が私立大学の夜間学部です(4年制)。学校に行くのが夜なんです。だから昼間はアルバイト。家に帰宅するのが23時過ぎだったので、授業以外に勉強する時間は全くありませんでした(行く前からそうなるとわかってましたけど^^;)。社会に出て働いたら働いたで、これまた勉強する気も時間も無いし、趣味も色々ありますからね。
なんやかんやで、それからもう三十年以上が経ったんですが、まだ時々思うんですよ。「高校生の時、スミルノフ借りたけど読まずじまいだったな~」と。
別に、そんな数学の本、どうしても読みたいわけでもありません。でも常に頭にあって時々ふと思い出すんです。
スミルノフの高等数学教程
●いざ読もうと思っても知識が無ければ読めない
もう五十路も回ったことだし、いい頃合いかな。(そうなのか?)
もう一度勉強してスミルノフを読んでみようかなと。(どういう思考回路なのか)
●現在の自分の実力やいかに
一応、仕事柄、ちょっとした計算とか簡単な三角関数くらいは日常的に使いますが、どうでしょうか。
中学校から復習するか、それとも高校から始めるか。まずはオッサンになった現在の自分の実力をチェック。試しに思いついた数学オリンピック2021の予選問題をちょっとだけ解いてみました。問1と問2だけですが。
簡単に、自分流の解き方など残しておきます。クリックすれば拡大します。興味のある方はクリックで。
※素人の我流解法なので、本解答によるトラブル等は責任持ちません(๑• ̀ω•́๑)✧キッパリ
問1は、
2次関数の問題であることに気が付いたものの、2次関数が記憶から抜けていたので、復習して思い出すのに一日費やしました。
問2は、
最後の白い部分の三角形の面積をどうやって求めるのか、三日悩んでやっと気が付いた。
問題をいくつか解いてみてわかりましたが、中学の範囲なら、どうにかいけそうな気がします。とりあえず高校数学から復習して、必要に応じて中学に戻ればいいので。
●愕然としたコト
久しぶりに問題をあれこれ解いてみたら、計算ミスがやたらと多い。もう、解く問題の8割くらいは計算ミスをしてしまう。昔はこんな事は無かった。これは老いの問題もあるでしょうけど、もう何十年も、自分の頭で計算することが無くなってしまったことが大きいと思います。スマホの普及で誰もが電卓を持ち歩いていることになるし、エクセル、CAD、・・・ 便利になりましたが頭で計算することがめっきり減ってしまった。そういう意味での脳の衰えに愕然としました。
●メリットはかなり少ない
数学ほど、学んでもメリットが少ない学問はありません(と思う)。もちろん日常生活で使うことはないし、仕事で使う数学なんてほんの一部くらいなもんです。
●しかし、問題が解けたら1億円
数学のコンテスト、懸賞など調べてみましたが、ほとんどは応募資格が中学・高校生まで。数学オリンピックにしても、高校2年生までが出場できるようです。
ですが、社会人で参加できるものも、無いことはない。
大学への数学 巻末付録 学力コンテスト
受験の時にお世話になっていた、数学雑誌の「大学への数学」(今でも発刊されている)の巻末に、毎月コンテスト問題が載っています。これは社会人でも応募可能で、どこかの大学教授が添削して手元に答案が返って来ます。ただ、かなりの難問で解くには実力が必要です。
数学検定
取得すれば履歴書に書けますね。試しに1級の問1だけやってみましたが、解けるには解けました。ですが、模範解答と比べてかなり遠回りな解き方でした。他の問題もチラ見しましたが、今の自分の実力では合格しそうにありません。
数学ミレニアム懸賞問題
数学で唯一の懸賞問題があります。しかも金額がハンパなく高額です!
アメリカのとある研究所が2000年に発表した7つの数学の問題。1つは既に解決済。なんと100万ドルの懸賞金が掛けられています。約1億円。新車のスーパーカブが250台くらい買えます笑笑
試しに問題を読んでみましたが、問題の意味すら理解できませんでした(そりゃそうでしょう)。
でも万が一、解けたら1億円か~(ないない)
●それほど気負ってはいない
ブログで記事にするとモチベーションも上がるし継続しやすいですが、それほど気負ってるわけでもないので、飽きたら辞めるし、仕事や他趣味も多いので軽い気持ちで取り組んでみようと思います。(←逃げ道を作ってます)
というわけで教科書レベルの基本的な事だけで、応用は無しで学習を始めました。今、高校2年生の半分くらいまで終えました。今やインターネットとがあるので、お金も掛けずに短期間で復習できますね。昔みたいに参考書を何冊も買わなくていい。高校生までの範囲が全て終われば、大学受験問題に挑戦してみるなり専門書を読むなり幅が広がります。
あ、でも最大の目的はスミルノフでした。
もし読んだとしても、もう先生に感想の報告できませんけどね。