晴れの日が続いていたと思っていたら、またしばらく梅雨空ですね。今日も朝からいつ降り出すかわからないので、相方と相談して傘を持って散歩することに決定。とは言っても、市街地を散歩してもそれほど面白くないので、山へ行って舗装林道を歩いてきました。登山道とは違ってサクサク歩けます。

 

 

 

沢が流れる谷沿いの舗装路を歩いて上って行きます。幅の狭い道で歩いている人は誰もいません。ごく稀に農家の車が通るくらい。でも今日は一台も見かけませんでした。唯一、見かけたのは野生リスだけ。

 

 

水の音聞いて、鳥の声聞いて、あの鳥は何だとか、花とか雑草見てスマホで調べたりしながら歩いていると退屈しませんね。それと、よく歩く道でも、その時の気象条件で見慣れている景色が絶景に変わるんです。

 

 

 

 

前日は夜まで雨でしたが、今日はちょっとだけ日が差した瞬間があったので、綺麗な木漏れ日が見れました。ちょっと期待していたんですが見れました。やった!

 

 

 

シダ植物が絨毯みたいでした。

 

 

 

 

山の中に突然、紫陽花が咲いていたんですけど、川の横のほぼ崖っぽい所に咲いてました。

 

 

なんでこんな所に。麓の農家の方が植えたのかな。

 

 

そうこうしているうちに、道に花が落ちてましたよ。

 

 

お、ここだ。この場所。

 

 

 

沙羅(さら)の花。別名夏ツバキが咲いている、山頂に近い場所に到着しました。平家物語に出てくる、

 

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 娑羅双樹(さらそうじゅ)の花の色」

 

の沙羅の木ですよ。

 

 

この時期に見れる椿。真っ白で綺麗です。一日花で、朝に咲いてその日のうちに散ってしまうという、はかなくも美しい花。

 

 

 

玉ボケを入れて撮ってみました。

 

 

 

玉ボケを綺麗に入れるなら、やっぱりスマホより一眼かな。今回は望遠レンズでボカしてみたので、被写体がしっかりと際立って見えます。
 

 

 

 

 

 

次に咲く花の蕾が、まるで自分の順番を待っているかのように見えますね。

 

 

 

測光モードをスポットにして、花の背景を暗めにしてみました。神秘的な雰囲気がして好きな撮り方です。

 

 

 

 

 

 

 

 

誰も通らず、目にもつかないような山奥で、ひっそりと咲いては散る。趣があり過ぎる。

 

 

 

 

 

 

 

沙羅の木をもっとゆっくり撮りたかったのですが、周りに虫が沢山寄って来るので、次の場所へ進みます。

 

 

 

 

 

 

 

紫式部(ムラサキシキブ)という花です。平安時代の作家の紫式部とは関係ありません。秋には紫色の実がつきます。

非常に似た花に小紫(コムラサキ)というのがあるのですが、見分け方の一つは、葉の形状でギザギザが葉の周り全部にあるか、先端部分だけにあるか、というところだそうです。それと、小紫の方が見栄えが良いらしく、園芸用はほとんど小紫、逆に山で自生するのは紫式部がほとんどらしいです。

 

というわけで、どうやら紫式部らしい(たぶん)。

 

 

 

 

 

 

沢山咲いているのですが、自生なので、群生しているわけではなく、あちらこちらに点在している感じです。

 

 

 

 

 

お食事中のイモ虫がいましたね。

 

 

 

葉が虫に食われているのも自然のままでいい感じです。森で生きる昆虫にも命を分けて生きているんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近くには、野イチゴもたくさんありました。日当たりがかなり良いんでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

景色の抜けた場所があるのですが、今日は雲が多くて眺望はイマイチでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

およそ8キロの山散歩でした。梅雨明けが待ち遠しいな~。