前編はコチラ

自転車でのヒルクライムは、車やバイクに比べるとより一層景色を綺麗に感じることができます。車やバイクのように窓ガラス、バイザー越しの景色とは違い、自転車はまさに常時360℃パノラマ状態。しかも速度が遅いので景色の細かい所まで自然と視界に入ってきます。あと、聞こえる音といえば風の音とか虫の音、それから自分の荒い息くらい。まさに五感で自然を感じながら走ります。オマケにシンドイ気持ちと闘いながら上がってくるので、その達成感が景色を更に綺麗に見せてくれます。

ならば、国内の道路最高地点である乗鞍岳は、自転車のヒルクライムにうってつけです。

だから、ワクワクしながら今年もやってきたわけですが、今年はマジでしんどかったです。




いや、マジで。




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標高2000超えたあたりで、休憩とパンク修理をしたのですが、ここまではキツかったものの、無理しなければ行ける感じでした。ところが、休憩後に再スタートしたら何故か調子がガタ落ち。体中の筋肉がダルくて辛くてたまらない。過去2回もそういう感覚はあったのですが、もっと標高が上がってからの話です。


途中で写真を撮ったりして相方と距離が離れても、すぐに追いつけるはずが、一旦離れるとなかなか追いつけない。超スローペースの相方に追いつくことすら苦労します。

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原因は、今回初めて最低ギヤ39×25Tで登ったこと。自分にとっては結構重い。それに加えて、クロモリの重量でかなり足を使ったようです。軽いギヤでクルクル回す作戦は使えません。ダンシング(立ちこぎ)してもシッティングでも太腿がダルくて辛くて仕方が無い。太腿というか体中がダルくてたまりません。酸素が薄くなって来ると、筋肉に力を入れると途端にダルさが出てきます。そりゃ、酸素が無いと筋肉は動きませんからね。

「この機材で来るには、走りこみが足りなかったな・・・」

しかし、オートバイ趣味の時間を削るのも嫌だしなぁ・・・とか考えながら、超スローペース^^;

標高も2500くらいになってくると、更に息苦しさが増してきます。こまめに休憩を取りながら登っていくのですが、しまいにはもう蛇行運転する始末。もう限界だ~。

それと対照的に相方は、しんどいながらもペースを保ってます。2年前はもっとヘロヘロだったのに。

そうこうしているうちに、乗鞍スカイラインで、たいていの方が写真を取るループが見えてきました。すると目の前に・・・


ついに雪の壁が現れましたヽ(´∀`。)ノ・゚ヤッタゼ
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うおぉぉぉぉ!!これだ!これを見に来たんだっ!

5メートルはあろうかという雪の壁。まさに雪の回廊。この暑い季節にこんなものが!ただ、全体的に雪は少なめなようで、部分的に雪がゴッソリと残っている感じです。この迫力ある雪の塊をみたら、疲れも吹っ飛びます。やはり大自然は凄い。





さっ、目的は果たした。( -`ω-)ドヤ!





いやいや、目標は頂上の畳平(たたみだいら)まで行くことですよ。ただ、足が結構限界なので。ここでドーピングします。

梅丹本舗のサイクルチャージを補給します。

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カフェイン入りで、味は凄いですが、これはかなり即効性があります。せんずみたいなもんです(笑)


飲んだら、あっと言う間に楽になって再出発します。


ただ、楽になったと言ってもシンドイことには変わりないので、無理は禁物です。こまめに止まってはゆっくり漕いで上がっていきます。

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もう、あと数キロなんですが、これが長い。最後まで登り坂で酸素はどんどん薄くなります。お決まりの頭痛も出てきました。

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そして、チンタラ漕いでようやく頂上が目視で捉えられるところまでやって来ました。相方は終盤になると何故か元気ですw こっちは過去最高にきつかった。


そして、畳平に着いたのですが、ロッジに行く前に長野県側に行ってみました。


雪の回廊を通り抜けると、
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そこは・・・

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長野県!

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やはり綺麗です!長野県側は雪が凄いです。峠を挟んで岐阜と長野で雪の量が全然違います。気候が変わるちょうどその狭間に立っているんですね。なんか不思議です。


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長野県側のエコーラインが雪で埋もれてます。




写真では伝えきれませんが圧巻の景色でした。

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モザイクかけたけどやっぱり怪しいので、自主規制で更に目隠し(笑)右側のヤツはもっと怪しいけどw




そして岐阜側に戻って、ロッジで休憩します。

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ここはまだ真冬ですね。

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辛くも登り終えた後の達成感と安堵感は、なんとも心地良くて自然と笑顔が出てきますね^^

ただ、下りは登りとは違い危険なので、気を引き締めて機材をチェックして慎重に下って乗鞍ヒルクライムは無事終了しました。

雪の壁も見ることが出来て、天気も良かったので今回も大満足でした!

オマケの動画です↓