先日取り外した、シリンダーヘッドを分解します。
まずは、ヘッド横のカバーを外して、

バルブを動かすロッカーアームと、ロッカーアームを固定しているピン、カムシャフトを外します。ピンはM8のボルトを入れて引っ張ったら抜けました。

あとで組む時にわかりやすいように、各パーツの位置関係を撮っておきましょう。

あとは、バルブなんですが、これを外すには専用工具が要ります。以前、車で同じ事をやった時に専用工具を購入したのですが、もう10年とかそれ以上前の話。捨ててしまったようです。
仕方なしに一旦、作業を終了して、数日後・・・

工具を買いました。
送料込みで1500円くらいだったかな。安いです。ネジの精度はイマイチですが(というかバリ取りが不十分)使用には問題ありません。
チャッチャと工具をセットします。

工具でバルブスプリングを縮めている間に、コッターピンを抜きます。外すのは簡単ですが取り付ける時は結構苦労します。
コッターピンが外れたら、バルブとバルブスプリングも取れます。
(各部品の写真を撮り忘れました^^;)
車の時はここまでやるのに相当な労力と時間を要しましたが50ccカブなら楽ですね。
あと、ヘッド内にバルブステムシールが残ってます。吸気排気それぞれ1個づつ。
コイツがヘタって破れるとオイルが燃焼室内に侵入してマフラーから白煙が出ます。いわゆるオイル下がり。以前の愛車だったダイハツミラのマフラーから煙幕のごとく白煙が出たので、このステムシールを交換したのです。良き思い出です。
これはガッチリ固定されているので、力ずくで外すのですが、再利用不可で新品シールと交換です。今回は「交換したつもり」にしておきます。
取り外したバルブですが、排気側よりも吸気側の方が大きい。

カーボンが付着して真っ黒です。主観ですが、これくらいならカーボンの付着はまだマシだと思います。ミラのエンジンのバルブは吸気側のバルブの形が変わってしまうくらいにカーボンでモコモコになってました。通りでパワーも落ちていたはずです。混合気の通り道が狭くなってましたからね。
今回のカブの吸気バルブ。

カーボンと取って研磨する為の道具とコンパウンドも持ってましたが、それも捨てちゃったみたいです。今回は研磨したつもりにしておきましょう。
スプリングとコッターピンは吸気排気ともに共通だと思いますが、本来なら吸気側と排気側に分けておいて、組む時は同じもので組んだ方が無難かと思います。でもごちゃまぜで保管。

どうせ使わないエンジンなので、これでいいんです。
これでシリンダーヘッドの分解は完了です。次回からは腰下の作業に入れそうです。