前回の記事で書いたように、日曜日に、以前から行ってみたいと思っていた奈良県天川村まで行ってきました。
なにも真夏に行かなくても… というところなのだが、なかなかまとまった時間が取れないので行ける時に行っておかないと。
ただ、次の日は仕事なので万が一に備え、準備は万端に。
装備は次のとおり。
予備チューブ2本
予備タイヤ1本
ライト2個
雨合羽
携帯ポンプ
食糧
予備タイヤ1本
ライト2個
雨合羽
携帯ポンプ
食糧
困ったことはこれだけの装備を持っていくには、重量増に加え、バックパックが必要になるということ。
猛暑日にバックパックを背負うと排熱がうまくいかず、体温が上がり過ぎて体力の消耗に拍車をかけてしまうという不安がある。
しかし、単独でしかも次の日のことを考えると、早めに帰宅しなければならず、装備を減らす選択肢はない。よって、やむを得ずバックパックを背負って行くことにした。しかし、後に不安が的中してしまうことになる。(普通、想像つくよね?)
猛暑日にバックパックを背負うと排熱がうまくいかず、体温が上がり過ぎて体力の消耗に拍車をかけてしまうという不安がある。
しかし、単独でしかも次の日のことを考えると、早めに帰宅しなければならず、装備を減らす選択肢はない。よって、やむを得ずバックパックを背負って行くことにした。しかし、後に不安が的中してしまうことになる。(普通、想像つくよね?)
ルートは
まずは、R24、R169で自宅~奈良県五條市まで南下し、次いでR309で天川村に入り、県道53でR168に出る。R168から県道732で阪本~五條市へ戻る。
まずは、R24、R169で自宅~奈良県五條市まで南下し、次いでR309で天川村に入り、県道53でR168に出る。R168から県道732で阪本~五條市へ戻る。

あとは同じルートで北上して帰る。あと、イザという時に備えて予め相方にルートを伝えておき、定期的に自分の居場所をメールで連絡する。走行距離はトータル200キロになる予定。平均20km/hとして単純に10時間。休憩時間もいる。従って、出発はできるだけ早く。朝3時半に起きて、4時に出発した。
早朝の4時に出発することに関して相方は一言、
「アホやな…」
なにしろ自転車バカだから仕方がない。
ともかく予定通り4時出発。装備が多すぎて自転車が重い。いつもの状態で10.5キロだから今日の装備だと12キロくらい。山岳に入ってからのR309は初めて走行するので、勾配が不明だがゆっくり登るしかない。
さ、出発しよう。
この時間だとまだ真っ暗。

ライトを前後点灯して走る。多少蒸し暑いが、気温もまだ低く快調だ。
奈良県に入って大和郡山市(やまとこおりやま)あたりで夜が明ける。

山岳でかなりのペースダウンになるかもしれないので、フラット区間でできるだけ距離を稼いでおく。35~38km/hくらいで快走。早朝で車も少ないので速い速い。
天理市。

橿原市(かしはら)。

止まって腹ごしらえ。

ここから飛鳥までノンストップ。

トイレに行こうとしたら、閉まっていた。
で、近くのコンビニでトイレ休憩と補給。

R169で吉野へ向かう。

葦原峠。

R169は以前走ったことがある。その時は逆向きに走行した。頂上の芦原トンネルは北向きと南向きで別々になっている。今から入ろうとしている南向きは旧トンネルで、隣の北向きのトンネルは新しく建設されたらしい。この旧(南向き)のトンネルは歩道が狭く、交通量も多い為自転車で通るには危険ではないかと心配したが、それなりに幅があり、目一杯左に寄れば通れそうだ。後は追突されないように祈るのみ。ちなみにこのトンネルは幽霊が出るとの噂もあるらしいが、朝っぱらから出ないだろう。車の途切れた瞬間を見計らって突入する。
無事に通り抜け、下ってR309に入った。

あとはこの国道一本で天川村に行ける。一安心だ。ルートのことは気にせず、走るのみ。
紀伊山脈に向かって走るのだから、当たり前に登りのオンパレード。脚の体力もまだまだ大丈夫。だけど重い。何より暑い。バックパックのせいで放熱ができない。疲労感が倍に感じる。
耐え切れずに途中で止まって、休憩。

バックパックを下ろしてクールダウン。しかし、気温も上がってきていて汗は引かない。セミも鳴きだした。とりあえず先へ進もう。登坂再開。
景色が段々良くなってきた。

変なカンバン。

トンネルという名のラーメン屋らしい。トンネルの真横に建っていた。
ここでちょっとルートミス。無用な坂を登ってしまった。
そして最初の本格的な休憩場所に予定していた道の駅「吉野路黒滝」まできた。
朝だというのに、人が多かった。特にバイクが。ここで2度目の腹ごしらえ。ハンガーノックにならないようにこまめに食事を取る。


ここから、天川村まで距離12キロ。このペースだとあと30~40分くらいで着きそうだ。感覚的にまだまだ大丈夫な感じ。が、睡眠不足と暑さのせいで少し息が荒いような。無理せずゆっくりペースで登っていこう。ガンバレ俺。まだ旅の序盤だ。このR309で、一番の気がかりは天川村手前にある2本のトンネルだ。最初のが全長1.6キロ、そのトンネルを出てすぐ今度は全長2キロのトンネルが立て続けに待ち構えている。車道もそれほど広くはない。無事に抜けられるのか不安。
でついにお出まし。一つ目、新笠木トンネル。1693m。

狭いけど、壁ギリギリで走行すれば行けそう。トンネルに突入。出口が見えん。あと、車の音が反響しているものの、前から来るのか、後ろから来るのかわからない。こ、怖い。前を見ても後ろを見ても出口が見えない・・・。しかも微妙に登り。こんな所で地震でもきたらどうしよう。後ろから追突されたら。怖すぎる。しかし、自分が思う以上に後ろからは目立つようで、車は早めに避けて抜いてくれる。延々と漕いでようやくトンネルから抜けた。フゥ~。溜息。
と、安堵する暇も無く2本目、新川合トンネル。これを抜ければ天川村だ。もう目の前。

しかし今度は全長2751m。もう勝手にしてくれ。いくらでも走ってやる。しかし、トンネル内で後ろから車が来るとやはり怖い。ちゃんとオレに気付いてるよね?見えてるよね?追突は無しネ。後ろで車がセンターラインを踏む音が聞こえると、ホッとする。ちゃんとよけてくれてる。そんな恐怖と闘いながらトンネルから抜けるとそこには・・・ 赤い橋が・・・

天川村!
つ、着いた。憧れの天川。ついに来た。映画でもCMでもないホンモノの天川村。今、
テンションMAXっす。
テンションMAXっす。
朝9時無事天川村到着。よく頑張ったオレ。ホッとした。力が抜けた。素晴らしい景色と森の音色で疲れきった心と体を癒そう。…
しかし、本ライド最大の難関はこれからなのであった。