井倉靖子、28歳、独身。
靖子は、
昔ながらのザ・結婚式場といった感じの、
『寿樹殿』で働いている。
大ベテラン・福原妙子と共に、
社員のボーナスの額がかかった、大きな仕事、
ハリー&メロロンの豪華結婚式を担当していたが、
福原が、急な退職をしてしまう。
大恋愛の末、かけおち同然で、彼の元へと去っていってしまった。
日頃から、たくさんのカップルと接していたが、
ハリーとメロロンのいちゃつきっぷりは、
半端ない。
笑顔で、笑顔で、と、
心掛けていても、やはり、
顔がひきつってしまう。
恋愛経験の少ない靖子は、
福原のように、すべてを棄てて、彼にかける、というのは、
羨ましくもあり、
これまで、福原に教わったことを、
何度も思い起こしなから、
お客様に接していた。
客に肩入れしないこと。
親身にもならない。
感情移入なんてもっての外。
それを客に勘づかれてはなおいけない。
この世で自分だけが味方だと思わせなさい。
そのためにできるだけ優しく接しなさい。
嘘でいい。
見せ掛けで充分よ。
福原の教えは、正しい。
だが、
そうもうまくいかない日々が続く。。。
そんな中、
寿樹殿のすぐ近くに、
挙式も出来るフランス料理店
『ル・ボウ・マリアージュ』
が、オープンする。
バブル時代の空気のままの、
今どき、誰が使うんだかわからない、ゴンドラ設備を売り物にした、寿樹殿とは異なる、
お洒落な式場。
料理も一風変わっていて、
寿樹殿で働く靖子ですら、
自分が挙式をするなら、あっちを選ぶ、
と思ってしまうほど。
このままでは、
寿樹殿は、危機だ……。
靖子は、ル・ボウ・マリアージュに勝る
式場を目指し、
アイデアを考える。
寿樹殿は、どうなるのか?
そして、ハリー&メロロンの挙式は、成功するのか??
結婚式場を舞台とした、お仕事小説。
………たしかにねー、
考えたことなかったけど、
毎日、毎日、
カップル相手に働くのって、
どんな気持ちなんだろう、、、
ハリー&メロロンのように、
これでもかってくらい、いちゃついてみたり、
時には、
明らかに喧嘩してるでしょ、てゆう日があったり、、、
やりにくい仕事だなぁ~。
福原さんの言うように、
いちいち感状移入、してらんないかも…。
接客業って、やったことないんだけど、
大変だろうなー、と思う。
自分の体調や、精神状態とは関係なく、
いつも笑ってなきゃいけない、っていうのは、、、
疲れた日に、多少、顔が死んでてもokな
(本当はokなわけでもないけど…笑)
事務職の私からしてみれば、
かなり高度な技術。
すごいと思う。
ル・ボウ・マリアージュ、
新しくて、お洒落で、良いけど、
個人的には、
施設、設備より、
接客、大事にできる、寿樹殿、
好きだなー、私は。
