久しぶりに書きたくなった。そう思わされるくらい、良いものを見た気がした。
中止の心配もされたが、馬場が稍重まで回復した中で行われた天皇賞(秋)(GⅠ)。ブエナビスタが圧倒的な強さで牡馬を蹴散らしたこのレースを、私は現地で観戦することができた。
強い馬に上手い騎手が乗って、何の不利もなく圧勝する。何の面白味もないように聞こえるかもしれないが、これがものすごく面白いレースだった。ペルーサを信用できずに馬券は外したが、それでも帰路につく中で満足感を抱いていたのは間違いない。
その背景には、こんな思いがあった。
秋のGⅠ第1弾、スプリンターズSでは香港の伏兵に足下をすくわれた。明らかにハナを主張するウルトラファンタジーに対して「どうぞどうぞ」と言わんばかりの日本馬たち。せっかくの国際GⅠで何してんだ。柏木集保さんはおかんむりだった。
菊花賞では3000m走って33秒台に近い脚を使って、それでいて負ける馬が続出という失態を演じてくれた。実力を出したのは上位2頭くらい。「次に頑張ります」「運がなかった」とか聞きたくないんだよ。こっちでも柏木さん、川田以外は切って捨てていたよ。
さぁ天皇賞。秋の天皇賞は1番好きなレースだ。悲しい思い出も悔しい思い出もあるし、私の競馬の原点とも言えるレース。そこでスミヨンとブエナビスタが見せてくれたのは、競馬場が一体化するほどのパフォーマンスだった。個人的には秋古馬3冠もあり得ると思う。それくらいのレースぶりだった。
この先彼女の前に立ちはだかるのは、凱旋門賞帰りの2頭と、ペルーサくらいではないか。レッドディザイアとはぶつかるのかな?
天皇賞には旬な4歳馬がブエナビスタしか出ていなかった。もっとも旬なはずの4歳の秋に、牡馬でクラシックを獲った3頭は出走すら叶わない。3歳馬に敵わなかった古馬たちの巻き返しはあるのだろうか。
今週はGⅠは中休みで、来週はエリザベス女王杯。そう、去年の例のやつだ。
お願いだから今年はあんなレースは見せないで欲しい。ジャイアントキリングや大番狂わせは好きだけど、ああいうのはたまにだから面白いんだ。毎週毎週見せられたら競馬がつまらなくなる。ファンが馬券を買わなくなる。競馬が衰退する。
なかなか骨っぽい外国馬も来日したし、3冠牝馬アパパネも登録している。ぜひとも盛り上がって欲しい。