城めぐりを始めてから強く思うこと。
コミュニティバスしか勝たん!!!
こんちゃ!
うえちゃんです!
日本100名城、続日本100名城の公式スタンプ本には、各城へのアクセスが記されています。
しかし、中には「○○駅から☆km」など、公共交通機関では攻略できないのでは?と思うような城もたくさん。
また、遠方の城を訪問する際はできるだけ効率よく回りたいという方も多いと思います。
そこで今回から、私が今まで訪れた城の中からいくつかをピックアップして、詳しいルートや所要時間等について解説するブログを書いていこうと思います。
(気まぐれ&面倒くさがりな性格ゆえ、続かないかもしれませんが悪しからず())
第1回の今回は…
続日本100名城No.140「玄蕃尾城」です!
玄蕃尾城は福井県敦賀市、滋賀県長浜市にある山城。
…この時点で気づいた方も多いと思いますが、この城は2県に跨っています。
鉄道や地理に詳しい方なら、福井・滋賀県境と聞くとかなり険しい立地を想像されると思います。
そんな場所なので当然アクセスも容易ではありません。ここでは、個人的に最も効率的だと思う、福井県側から滋賀県側に抜けるルートを紹介します。
玄蕃尾城の最寄りのバス停は2ヶ所あります。
福井県側からの場合、敦賀市コミュニティバスの「刀根」、滋賀県側からの場合、余呉バスの「柳ヶ瀬」が最寄りとなります。
刀根へは、敦賀駅前のバス乗り場(1番乗り場)からコミュニティバスの「愛発線」に乗車します。「愛発」で「あらち」と読みます。
敦賀駅から刀根までは所要時間約30分、運賃200円。どんどん山奥へ入っていくので不安になります()
刀根で降りると、簡単な案内図があります。
バスを降りてからは道なりにひたすら直進です。
バス停から20分ほど歩くと、トンネルが見えてきます。
このトンネルは柳ヶ瀬トンネル。もともと国鉄柳ヶ瀬線が通っていました。
つまりここまでは柳ヶ瀬線の廃線跡を歩くことになります。
トンネル手前に左へ分岐する道があるので、そこを曲がります。上の写真にあるように、道案内の看板もあります。
※この辺りから、携帯は圏外になります。(私はワイモバイル)
トンネル手前の分岐から林道を20分ほど進むと、上の写真のような場所に着きます。ここが舗装道の突き当たりになり、続日本100名城スタンプもここにあります。ここで後ろに振り返ると…
怪しげな山道があります。城跡へはこの道をひたすら登ります。
頼りない見た目とは裏腹に、意外と整備が行き届いていてまだ歩きやすいです。
途中に山道が分岐する箇所がありますが、そこは左に曲がってさらに登ります。
※滋賀県側へ抜けて帰る場合はこの分岐がポイントになるので、よく覚えておきましょう!!
林道突き当たりから約10分ほど登ると…
いきなり視界が開けます。さらに進むと…
土塁の跡が!!
玄蕃尾城に無事到着です。
主郭部には木もなく、だだっ広い空間が広がっています。
本当に「山の中に眠っている」という感じの城です。
土塁や堀の保存状態もよく、また周囲に他に人工物が無いことから、昔のままの姿を楽しむことができます。
城からの帰りですが、福井県側に戻る場合は元来た道を戻るだけ。滋賀県側に抜ける場合は、途中の分岐点まで戻り、そこを左に曲がります。
すると、かなり荒れ果てた山道が現れるので、その道をひたすら下ります。倒木や蜘蛛の巣も多く、お世辞にも歩きやすいとは言えません。むしろ危険なぐらいです。
(下るのに集中しすぎて写真は全く撮っていません←)
そんな山道を40分ほど歩くと、滋賀県長浜市の柳ヶ瀬集落にたどり着きます。ここでようやく携帯の電波が届くようになります。
柳ヶ瀬からは「余呉バス」に乗ると、JR北陸本線の余呉駅もしくは木ノ本駅に出ることができます。
ちなみに玄蕃尾城のスタンプは余呉駅にも設置されています。
余呉駅、木ノ本駅からは新快速に乗れるので、京都、大阪、神戸まで1本で出ることができます。
…と、こんな感じです。
以下に行程を記します。(一例です)
(2021年8月現在)
敦賀駅 12:00発
↓敦賀市コミュニティバス愛発線 杉箸行き
刀根 12:34着
↓徒歩
柳ヶ瀬トンネル入口
↓徒歩
林道突き当たり
↓徒歩
分岐点
↓徒歩
玄蕃尾城
↓徒歩
分岐点
↓徒歩
荒れた山道
↓徒歩
柳ヶ瀬 14:46発
↓余呉バス 余呉駅行き
余呉駅 14:59着
(柳ヶ瀬 15:29発
↓余呉バス 木ノ本駅行き
木ノ本駅 15:52着)
私は刀根から柳ヶ瀬までちょうど2時間ほどで踏破しましたが、じっくり城跡を見学したい方には余裕がない行程かもしれません。
⚠️玄蕃尾城訪問の注意点⚠️
玄蕃尾城は険しい立地のため、いくつか注意すべき点があります。
・歩きやすい靴で!
公共交通機関で訪れる場合、かなりの時間歩くことになります。また、車で訪れる場合であっても、林道突き当たりから山道を歩くことになるので、トレッキングシューズ等それに適した靴で訪れることをおすすめします。
・天気をチェック!
険しい山中にある城のため、雨天時の訪問は避けるのがベターです。また続日本100名城公式スタンプ本にも記載がある通り、積雪が多い地域なので冬季の訪問は危険です。
・地図や周囲をよく見て!
玄蕃尾城は城内に極端に案内が少ないため、とても迷いやすいです。刀根方面と柳ヶ瀬方面の分岐点も、案内が何もありません。正直、地図を見てても迷いそうになるレベルです。
林道突き当たりのボックス内に地図付きのパンフレットが置いてあるので、貰ってから行くことを強くおすすめします。
また、自分が通ってきた場所はよく覚えておくことをおすすめします。
・野生動物注意!
これはどこの山城でも言えることですが、玄蕃尾城周辺でも熊の目撃情報が上がっています。訪問の際は必ず、熊よけの鈴やラジオ、音楽等を常に鳴らしておきましょう。
・携帯は圏外!
玄蕃尾城はほとんどの範囲で携帯の電波が届きません。つまり何が言いたいかというと、もし何かあってもすぐに電話できる環境ではない、ということです。
もうこれに関しては気をつけてとしか言いようがありません()
(私はワイモバイルですが、もしかしたら他のキャリアだと繋がるかもしれません。ただ未確認なので電波は通じないものとして考える方がいいと思います。)
特に気をつけなければならない点はこれぐらいですかね…
かなり訪問難易度の高い場所ではありますが、遺構の状態がかなり良いので一見の価値ありです。
ぜひ、訪れてみてはいかがでしょうか?
それでは。